長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『フランク&ローラ』

2019-05-26 | 映画レビュー(ふ)

フランクは言った。「次にまた会えたらセックスしよう」。本気で惚れ始めていた。

ローラが言う。「ゲームは嫌いなの」。

そうして2人は何度も遊戯を繰り返す。どんなに挑んでも、いつまで経っても男は上がらせてもらえない。これは絶対に女が勝つゲームだからだ。

マシュー・ローズ監督はそんな男女の駆け引きをフィルムノワールタッチで描く。ラスベガスとパリを舞台にほとんどの場面は夜だ。艶やかな夜間撮影が女の秘密を彩る。ローラ役にイモージェン・プーツ、フランク役にマイケル・シャノン。珍しく普通の男を演じるシャノンだが、もちろん恋の狂気に陥っていく。物語がパリに移ると故ミカエル・ニクヴィスト、エマニュエル・ドゥボスまで出てきて驚いた。

ローズ監督は本作が日本初登場。既にスタイルが確立されており、次作が楽しみである。

 

『フランク&ローラ』16・米

監督 マシュー・ローズ

出演 マイケル・シャノン、イモージェン・プーツ、ジャスティン・ロング、ミカエル・ニクヴィスト、ロザンナ・アークエット、エマニュエル・ドゥボス

Frank & Lola / [DVD] [Import]
Universal Studios Home Entertainment
Universal Studios Home Entertainment

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『荒野にて』 | トップ | 『ベン・イズ・バック』 »

コメントを投稿

映画レビュー(ふ)」カテゴリの最新記事