リッスン・トゥ・ハー

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いつでも愛ある明日を信じているよ2

2007-09-13 | 東京半熟日記
(ほんのちょっち山口編9)

「なあ、向こう側にいけるのかな」
「向こう側って?」
「なにいってんだよ向こう側は向こう側じゃねえか」
「うーん」
「いけるよ」
「まじで」
「まじで」
「行きたくないけど」
「行かなきゃ」
「どうしても?」
「どうしても」
「お前ら若いな」
「何言ってんすか」
「俺も昔はそういうことを考えてたなあ」
「馬鹿にしてません?」
「いや、誰しもが通る道さ」
「いや、そうでもねえ」
「そうか?」
「ああ、半分は通る、俺も通った、でも見向きもしないやつもいる」
「そうそうわたしはそっち側」
「ふーん」
「整理させてください」
「なにを?」
「いろんなこと」
「例えば?」
「ビートルズで生き残っているのは誰と誰とか」
「それ何?」
「知らないの?ビートルズを?」
「しらね」
「嘘だ」
「嘘はやめましょうよ」
「だって、カラオケでいっつもイマジン歌うじゃないですか」
「それ、ジョンのだよ」
「え、そうなの?ビートルズじゃなくて?」
「じゃなくて」
「バンドよ」
「バンドって何?」
「馬鹿にしてんの?」
「バンドってつおい?」
「最強さ」
「誰ですか?」
「旅する仙人だよ」
「うあ、変なのきた」
「旅する仙人さん」
「なんだね?」
「ビートルズは最強なのですか」
「いかにも。ビートルズは秒速50mの速さで移動し」
「知ったかぶりか」
「さらに核ミサイルを搭載して」
「兵器やと思ってるわ」
「寝る前にミルクを飲まないと熟睡できない」
「軌道修正」
「それは一理あるわ」
「では」
「無責任極まりない」
「ありがとう仙人さん」
「では、向こう側行くか?」
「行ってみたいわ」
「もちろん」
「あんまり気が進まん」
「船がない」
「船など要らん」
「ではどうやって」
「思えば着くさ、向こう側に」
「はいはい」


いったい何人が喋ったのか。


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