(鯉に恋焦がれ倉敷編9)
あ鯉の餌は100円。セルフスタイル、そのスタンス。
どこまでも貪欲に食いつこうとする鯉さながらの貪欲さに完敗し、餌を買う人々がいて、わたしはそれを認める。間違いなく認める。
いいから、肩から抱いてあげるのです。いいのよいいのよ、何にも言わないでいいのよ。
鯉のため、そう言い訳すればいいのよ、自分のためだと言うことをひた隠していいのよ。
誰にも言わない秘密だから。
「次、どこいこっか?」
「ちょ、まてよ、鯉にえさやってんだから」
「でも、つぎどこいこっか?」
「だから黙ってろよ今考えてるから」
「甘いものが食べたい」
「また?」
「またじゃない」
「さっきアイスクリン食ったはずだ」
「20分前のことですか?」
「そうさっきの」
「あの桃アイスクリンの味は忘れました」
「嘘をつきなさい」
「嘘ではありません」
「あの貪欲な鯉に誓っていえるか?」
「鯉?」
「そうこの餌を貪り食う丸々と太った鯉に誓っていってみろ」
「鯉に誓って、鯉。わあ、うまそー」
あ鯉の餌は100円。セルフスタイル、そのスタンス。
どこまでも貪欲に食いつこうとする鯉さながらの貪欲さに完敗し、餌を買う人々がいて、わたしはそれを認める。間違いなく認める。
いいから、肩から抱いてあげるのです。いいのよいいのよ、何にも言わないでいいのよ。
鯉のため、そう言い訳すればいいのよ、自分のためだと言うことをひた隠していいのよ。
誰にも言わない秘密だから。
「次、どこいこっか?」
「ちょ、まてよ、鯉にえさやってんだから」
「でも、つぎどこいこっか?」
「だから黙ってろよ今考えてるから」
「甘いものが食べたい」
「また?」
「またじゃない」
「さっきアイスクリン食ったはずだ」
「20分前のことですか?」
「そうさっきの」
「あの桃アイスクリンの味は忘れました」
「嘘をつきなさい」
「嘘ではありません」
「あの貪欲な鯉に誓っていえるか?」
「鯉?」
「そうこの餌を貪り食う丸々と太った鯉に誓っていってみろ」
「鯉に誓って、鯉。わあ、うまそー」