リッスン・トゥ・ハー

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「きっついですよ、なんやかや言うても」

2011-01-05 | リッスン・トゥ・ハー
「どうですか?走ってみて」

「だからきっついですよ、なんやかや言うても」

「しかし、戻ってこられました」

「亡がらにならずにすんだだけでもよしとする」

「よしとしましょうよ」

「とにかく今は疲れた」

「はい」

「うどんでもあるかな?」

「ありますよ、ほら、ちゃんと用意してます」

「日本に帰ってきたらこれが食べたかったんや」

「うどんお好きですよね?」

「好きよ、やっぱり日本人はこれや、ずるずるずるっとすすってな」

「遠慮なく食べてくださいよ」

「じゃあいただきます」

「はいはいどうぞ」

「なんやこれは」

「どうかしましたか?」

「醤油が濃いがな」

「ああ、関東風ですね」

「あかん、うどんは薄味出汁やないと」

「そんな違いますか」

「違うわ、うどんは本来こんな軟弱な味やない」

「お言葉ですが関東ではずっとこれでやってますが」

「あたしゃ薄味でやってますねや、そやないと食えたもんちゃう」

「じゃあいいですよ、食べなくても」

「ああ、腹へった」

「意地っ張りさん」

「へん」

「おめでとうございます」

「ありがと」


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