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2007-10-03 | 東京半熟日記
(鯉に恋焦がれ倉敷編8)





大根おろしの木で手作りの職人さんもちょっと余所見、素敵な女の子が通り過ぎたから。
女の子はへええ、と感心して職人さんを見てたから、ちょっといい気分になって、仕事に集中するふりをしていたけれど、好みの声だったから気になってはいたんだ。でも直視したら気を悪くするかもしれないし、慎重に慎重に、通り過ぎた後でチラッとみるのです。

手作りの大根おろしは、美しくて、当然尖ってて、これでおろされたら大根も本望でしょう。職人技ですね。残していきたい職人技、だからさっきの女の子、もどってきて、職人さんに笑いかけたげなよ。それが、日本の明日を築くのだぞよ。





さっきの女の子


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2 コメント

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麗人に惑う (三四郎)
2007-10-03 22:28:04
芳香 風に混じりて来る
職人 手を止めて眼を路上に惑わす
見れば是 明眸の麗人あり
感嘆の声 皓歯より出で
心 踊りて手工に精出す
声色 甚だ快く 心 手工に定まらず
然れども 彼の気損うを懼れ
職人 能く直視するを得ず
ただ窺う 後背の姿

手工の金具 美麗にして先鋭
大根の本望 ただ是にあり
至芸哉 神技哉
その技 廃れるを惜しむ
願わくは彼の麗人
顧みて一笑を与え給え
是に日本の将来を築く也


なゆらさんの文を漢詩風にリメイクしてみました。
なお、語法や字句はてきとうです。
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Unknown (なゆら)
2007-10-04 00:58:15
趣ありますねえ~良い事書いたみたいな気がしてきます。ありがとうございます。

風に混じりて来る、というとこの解釈も素敵ですね。
原文以上に力がある漢詩ですよ、全く困ったものだ。

とても面白い試みですね。何の変哲もない文章もこれは本望というものですよ。
嬉しい限りです。
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