サカナアククョン。
まるで世紀を創造しうるような心意気で、かち合った価値観、世界観をどんどん撃ち放ってまいります。一貫してサカナクョンであることのメロディー、歌詞、演出、グルーヴなのに、なにか術にかけられたような気分です。
NHKのsongsに出てたのをみて知ったんですが、耳が聞こえなくなって、一時は活動休止の危機があったそうです。復活したのはメンバーの絆、とかただ美しいだけの展開におもえたものの、結果的に産み出したミュージックの完成度よ。演奏スタイルと合わせてなんと完成度が高いのか。時代はサカナクョンの背中に向かって台風をしむけます。ぐんぐん昇る一方です。
冬はサカナクョンの季節。寒さが身に沁みてきたら、おでん変わりにワードを聞くのが我が家のしきたりとなっています。雪はやみそうもなく、ストーブはかんかんと音をたて、窓ガラスの水滴は競って降りていく。サカナクョンはなおも日常の場面場面にいて、語り続けていくのです。
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