「音楽の発祥の地がなくなるんだね」
「そうかあ、それは残念ですね」
「ほんとにね、ぼくなんて渋谷店が人生そのものだもの」
「それほどまでに思い入れがありますか」
「あるねえ、渋谷店で恋をして、渋谷店で大人になって、渋谷店で恋に破れ、渋谷店で結婚し」
「渋谷店とともに歩んでますねえ」
「そのとおりだよ」
「でもそしたら、なくなると困るんじゃないですか」
「困るなんてものじゃないよ、人生そのものなんだから」
「はあ」
「これからぼくはいったいどうしたらいいだろうか」
「そうですねえ、別の場所に移ったらどうですか」
「別の場所?」
「例えば東京ドームとか」
「え、なんで?なんで東京ドームなの?」
「東京の象徴じゃないですか東京ドームって」
「なめとんのかい、おどれは、東京の象徴は東京タワーじゃい」
「東京ドームですよ、誰がなんと言おうが東京ドームが東京の象徴、これは譲れません」
「あんな軟弱なドームが象徴なわけあるかい、東京タワーのあの尖り方を見たまえ」
「尖り方で勝負するんじゃないでしょうよ」
「いや、なんといってもあの尖り方だ、カッコいいったらありゃしない」
「いや東京の象徴は浅草じゃよ」
「誰か来た!白髭の老人来た!」
「なんなんですか、浅草ってどういうことですか?」
「東京をなんだと思っておるんじゃ、象徴と言えば浅草以外にないじゃろうが」
「浅草なんて軟弱な、全然尖ってないし」
「尖ってる尖ってない関係ないって」
「よく考えてみろ、東京ドーム何個分だと思う浅草は」
「大きさでもないでしょうよ」
「中心部だけ言えば10個分ぐらいでしょ」
「東京ドームが10個も入るんじゃぞ、東京タワーなら100個ほど入るはずじゃ」
「尖ってなきゃ意味ないし」
「ひろさじゃないって」
「じゃわしはこれで」
「どこ行くの?」
「渋谷店」
「好きなんじゃん」
「好きじゃよ」
「じゃあぼくもいくよ」
「渋谷店?」
「うん、ぼく、いったことないんで」
「もう閉店してるって」
「うえー」
「そうかあ、それは残念ですね」
「ほんとにね、ぼくなんて渋谷店が人生そのものだもの」
「それほどまでに思い入れがありますか」
「あるねえ、渋谷店で恋をして、渋谷店で大人になって、渋谷店で恋に破れ、渋谷店で結婚し」
「渋谷店とともに歩んでますねえ」
「そのとおりだよ」
「でもそしたら、なくなると困るんじゃないですか」
「困るなんてものじゃないよ、人生そのものなんだから」
「はあ」
「これからぼくはいったいどうしたらいいだろうか」
「そうですねえ、別の場所に移ったらどうですか」
「別の場所?」
「例えば東京ドームとか」
「え、なんで?なんで東京ドームなの?」
「東京の象徴じゃないですか東京ドームって」
「なめとんのかい、おどれは、東京の象徴は東京タワーじゃい」
「東京ドームですよ、誰がなんと言おうが東京ドームが東京の象徴、これは譲れません」
「あんな軟弱なドームが象徴なわけあるかい、東京タワーのあの尖り方を見たまえ」
「尖り方で勝負するんじゃないでしょうよ」
「いや、なんといってもあの尖り方だ、カッコいいったらありゃしない」
「いや東京の象徴は浅草じゃよ」
「誰か来た!白髭の老人来た!」
「なんなんですか、浅草ってどういうことですか?」
「東京をなんだと思っておるんじゃ、象徴と言えば浅草以外にないじゃろうが」
「浅草なんて軟弱な、全然尖ってないし」
「尖ってる尖ってない関係ないって」
「よく考えてみろ、東京ドーム何個分だと思う浅草は」
「大きさでもないでしょうよ」
「中心部だけ言えば10個分ぐらいでしょ」
「東京ドームが10個も入るんじゃぞ、東京タワーなら100個ほど入るはずじゃ」
「尖ってなきゃ意味ないし」
「ひろさじゃないって」
「じゃわしはこれで」
「どこ行くの?」
「渋谷店」
「好きなんじゃん」
「好きじゃよ」
「じゃあぼくもいくよ」
「渋谷店?」
「うん、ぼく、いったことないんで」
「もう閉店してるって」
「うえー」
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