泣いている春子よそっちのダンディの胸の利用は計画的に。
青くて黒いコウノトリは羽ばたいて空に融けてしまった。融けたあとに青いあめ玉になり、わたしはそれを舐めてしまった。海の味がしたのだ。シオッケがかすかにのどに流れ込んできて、あとから甘さは徐々にやってきて、気づいたときにはすっかりあめ玉の虜であった。わたしはあめ玉のためならなんでもする気分。
パンクは愛だ/パンクを叫べ/パンクに踊れ、マクラーレン何度もそうつぶやきながら息を引き取った。最後までパンクを愛する人だった。舌のピアスがだらりと垂れ下がり、トゲトゲの付いたパジャマはその部分だけ盛り上がっており不自然であった。黒いマントはもうふたたびステージの強い風にはためくことはない。なのに口紅がやけに鮮やか。眠っているようだろ、死んでるんだぜ。