リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

北緯35度14分 西経112度11分(365日空の旅)

2010-04-04 | 若者的字引
(アリゾナ州ウィリアムスに近いプレスコット国有林)

アメリカの空を飛んでいる。1月10日。もうすぐ春だという季節、鮮やかな緑色の針葉樹が凛として立っている地面に雪の残り。白と緑、茶色、浮かび上がる立体感が迫ってくるようである。這うようにその木の間を動物が駆ける。すごいスピードでほとんど見えていないから、誰も気づいていないけれども、私には確かに見えている。なぜなら私の動体視力はイチローのそれとほぼ同等なのだから、比較したことはないけれど、見た感じ大体そうなんじゃないかと思っている。イチローも多分認めると思う。ある木の先端にとまった鳥、春が近いため移ってきたのだろう鳥、チュンチュン鳴いているがそれを聞いているのは私一人だけだよ、ここは国に守られている自然、人っ子一人いない森。しんとした森。

おなごりおしゅう

2010-04-04 | リッスン・トゥ・ハー
あんさんが好きや。あたしはあんさんが好きなんや、わかるか、あたしの気持ちあんさんにわかるんか、わからんやろなあ。あんさんはあたしの額に唇をつければ何でもできると思ってはる。あたしの頬がぽっと赤く染まって、そしたら無敵状態だからなんでもあたしが言うことをきくと思ってはる。あたしも阿呆やない。あたしもこう見えて大阪大学出どす。あんさんには負けへん。負けへんから、あんさんはよ生まれ変わりや。生まれ変わってあたしの前に現れや、あたしはかならずあんさんのことに気づきます。そしたらもういちど額に唇をつけてください。あたしはやっぱり頬をぽっと赤らめて、あんさんの言うことをなんでもきいてあげるさかいに。でもあたしは大阪大学出や。ほな、ちょっとあいだやけどさようなら、ああ、おなごりおしゅう。