潮風に乗って-北から南から

船や港に関係する地名を訪ねて、その土地の情報を発信します。

「伝説の麦」で新たな地ビール誕生へ

2008年09月07日 | 

2008/09/07(日) TBS NEWS
「伝説の麦」で新たな地ビール誕生へ

 TBSニュースで『「伝説の麦」で新たな地ビール誕生へ』と報じていましたので掲載します。(09/07放映)
 http://nakate.nawata01.com/08TV_movies/TBS/0901/tbs_yokohama_20080907.wmv


 地ビールの解禁から今年で15年目になりますが、いま、まったく新しい味わいを目指した地ビール作りが始まっています。その秘密は「伝説の麦」です。
 横浜で開かれた日本最大のビールの祭典「ジャパン・ビアフェスティバル」。ずらりと並んだのは、なんと200種類の地ビールです。

 酒税法改正で地ビールが解禁されて今年で15年目。全国に様々な地ビールが生まれましたが、いま、こんな新たな挑戦が始まっています。
 一見、普通の麦畑。でも、この麦、ただの麦ではありません。
 「できるかどうか、いちかばちかだったんですけど・・・」(那珂市農業後継者クラブ 池島浩一 会長)

 その名も「金子ゴールデン」。今から100年以上も前、明治の頃のビール作りを支えた伝説の麦です。しかし、栽培が難しいため、しだいに使われなくなり、50年ほど前に完全に姿を消しました。
 「最初、農家の方々と麦を植えたときには、収穫できないんじゃないかという話でしたが、見事に立派な麦ができて感動しました」(木内酒造 木内敏之 取締役)

 この麦に注目したのが茨城県の酒造会社の取締役・木内敏之さん。県内にわずかに残されていた種子を見つけ出し、地元の農家の協力を得て、栽培に成功したのです。
 「成分的には泡がたくさん出て、ものすごく味わいの軽いビールになるみたいな感じです」(木内酒造 木内敏之 取締役)
 15年の間に人気は定着したものの、まだ海外での日本の地ビールの評価は高くないといいます。この麦をその評価を変える起爆剤にしたい、木内さんはそう話します。

 「国際化の流れの中ですから、世界中から日本の和のものが欲しいという状況になっている。我々はメイド・イン・ジャパンのビールとして世界に出したいんです」(木内酒造 木内敏之 取締役)
 現在、麦芽作りの最中という新しいビール。今年12月には第一号ができあがる予定です。