2007年7月23日(月) 東奥日報
研究船「みらい」一般公開/むつ
むつ市関根浜港を母港とする海洋研究開発機構の海洋地球研究船「みらい」(旧原子力船むつ、全長一二九メートル、八、六八七トン)の就航十年を記念し、同機構むつ研究所が二十二日、みらいや所内研究施設を一般公開した。家族連れら約七百五十人が詰めかけ、にぎわいをみせた。
みらいは、世界で初めて、目標物の移動速度を測定する「ドップラーレーダ」など、最先端の観測機器を搭載した世界最大級の研究船。海洋の熱や物質の循環・生態系の解明を通して、温暖化をはじめ地球規模の環境変化を研究している。一九九七年の就航以来、十年間で地球二十三周分にあたる九十万キロを航行した。
みらい船内に入った見学者は、操舵(そうだ)室などのほか、船尾甲板に設けられた自動海水資料採取装置、海中で沈降粒子を捕捉する「セジメントトラップ」などに見入っていた。岸壁の機材整備場には、大きな海洋観測ブイの「トライトンブイ」も展示され、実験コーナーと併せ人気を呼んでいた。
※写真=みらいの甲板には、海中の物質循環を解き明かす研究用具のセジメントトラップ(右)が展示された
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070723090640.asp