潮風に乗って-北から南から

船や港に関係する地名を訪ねて、その土地の情報を発信します。

香爐峯見送り幕復活 田名部祭りでお披露目

2006年08月17日 | ともだち
 
 2006/08/17(木) デーリー東北
香爐峯見送り幕復活 田名部祭りでお披露目(2006/08/17)
 むつ市指定文化財に指定されている「香爐峯(こうろほう)見送り幕『紅毛唐人憩図(こうもうとうじんいこいのず)』」の修復作業が完了し、田名部祭り(18―20日)で24年ぶりにお披露目される。
ヤマ(山車)の後ろに装飾して運行する新盛組(畑中渉組頭)は、「見違えるように生まれ変わった。市民にも見てほしい」と張り切っている。

 見送り幕は、約二百五十年前に作られ、入り江の奥深い岬の上で二人の西洋人と子供を連れた唐人(中国人)が語り合う場を描いた。縦約二・二メートル、横約一・七メートルの大きさで、洋画に東洋的な技法が交じった飾り垂れ幕。一九八六年に市有形文化財に指定された。

 別なもう一枚の幕とともに一九八二年まで、ヤマの見送り幕として活躍してきたが、損傷が激しいため、しばらく使用していなかった。
 しかし、「幕をもう一度よみがえらせよう」と、昨年十一月に京都の業者に依頼して修復作業を実施、今月十二日にむつに戻ってきたばかり。絵柄の部分を手直しし、周囲の飾りや裏地を張り替えた。修復額は百八万円。

 田名部祭りは十八日から二十日まで、ヤマの運行が行われる。修復された見送り幕は十八日午前八時から午後四時までと、二十日午前九時から午後六時十五分まで新盛組のヤマに掲げられる。
 畑中組頭は「見送り幕は、われわれの組の象徴だ。先代の偉業を後世に残していきたい」と晴れ舞台を心待ちにしている。
写真説明】
24年ぶりに披露される「香爐峯見送り幕『紅毛唐人憩図』」
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2006/08/17/new06081707.htm