六甲高山植物園は大まかに湿生植物区、樹林区、ロックガーデンの3地区があります。
今日はお待ちかね、ロックガーデンの花をご紹介します。
って、いきなりこれ?
こちらはヒメサユリ(ユリ科ユリ属)。別名オトメユリです。
東北から新潟の特産種で、山地から亜高山帯の草原に見られます。
ロックガーデンの花というには違和感ありありですが、なぜかあちこちで綺麗に咲いていました。
元々ササユリなどと比べるとピンクが濃いですが、こちらの花は特に鮮やかなピンクです。
お次はところ変わってこちらの花。
ヤクシマイワキンバイ(バラ科キジムシロ属)という名札が付いていました。
イワキンバイと何が違うかと言うと、そのサイズ。
高さが4、5cmしかなく、とってもコンパクト。
そしてその隣には、これまたコンパクトなこんな花が。
こちらには、ヤクシマタツナミソウ(シソ科タツナミソウ属)という名札が付いていました。
その名の通り、屋久島固有種。そしてサイズが極めて小さい・・・
イワキンバイといい何故小さいのか、ネットで検索してみましたが出てくるのは山野草のショップばかり。
小さいから山野草愛好家が好むようです。
お隣に咲いていたこちらの花たち。
ご存知かと思いますが、日本版エーデルワイスの仲間です。
チシマウスユキソウ(左)とハヤチネウスユキソウ(右)です。
その名の通り、チシマの方は南千島に、ハヤチネの方は岩手県早池峰山に分布します。
近くに可愛い白い花。
巨大ミミナグサのような花ですが、こちらはシコタンハコベ(ナデシコ科ハコベ属)。
北海道や長野などの高山の岩れき地に咲くそうです。
赤蕊が見られなかったのが残念!
次もよく見かけます。でも花を見たことがないんですよね・・
チングルマ(バラ科チングルマ属)ですね。
でもよく考えたらバラ科の綿毛ってあまり見かけない気がします。
続いてこちら。
なんか情けない写真ですが、ほとんど終わっていてこれだけしか撮れませんでした。
エゾルリソウ(ムラサキ科ハマベンケイソウ属)です。
その名の通り、北海道の山に自生する日本固有種です。
可愛い花ですね~
近くでぶいぶい咲いていたのがこちらの花。
我先にと咲いているようなこの姿は、タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)です。
カワラナデシコに少し似ていますが、それもそのはず、カワラナデシコの高山種です。
こちらは一輪だけ咲いていたので、花をアップで撮らせてもらいました。
確かに似ていますね~
そして、高山植物の女王の登場です!
今回はタイミングがよく、コマクサ(ケシ科コマクサ属)が満開でした。
いつ行ってもしがんだのコマクサが一輪咲いているくらいですが、今回は数は沢山ありました。
でも結構遠い場所にある上、花があちこち向いていて写真はイマ億です。
他の高山植物は色々入り混じって咲いていますが、コマクサは孤高の女王。
草一本生えない砂礫地に点々と咲いています。
でも横にスギナが生えているのがご愛敬。
ロックガーデン横のヒマラヤ地区、青いケシが咲いていないか見に行きましたが残念!
まだ蕾も付いていませんでした。
でもほんの数本、こちらの品種だけが咲いていましたよ~
すごい数の雄蕊ですね。
下の花はまだ花粉が出ておらず、上は完全に受粉完了のようです。
ということでロックガーデンの花たち、いかがでしたか?
明日はおまけということで、意外と沢山みかけたツツジ科の花をお届けしますね。
【撮影:2024/6/1 六甲高山植物園】