6月初めの週末、珍しく星夫が一日予定がないというので、一緒に六甲高山植物園に行ってきました。
一人で行くときに比べると朝の出発が遅いですが、それほど広い植物園ではないので楽勝です。
(というより、開園が10時なので、あまり早く行っても仕方ないのです)
5月か7月に行くことが多かったので、この時期に行くのは初めてです。
何が見られるかワクワクしながら早速散策スタートです!
園内は大まかに湿生植物区、樹林区、ロックガーデンに分かれています。
今日は湿生植物区の花を中心に載せていきますね。
西入り口を入ってすぐの正面が湿地植物ゾーンです。
右手の建物がアルピコラというショップで、その前の斜面にびっしりとキレンゲショウマが咲く・・・
というのはよく知っていましたが、今回はちょっと様子が違いました。
ふんわりというか、ボケボケというか分かりませんがこんな花がぽつぽつ咲いていたのです。
葉はすごく大きくて、5枚掌状複葉。見たことある!
こちらはヤグルマソウ(ユキノシタ科ヤグルマソウ属)です。
京都府立植物園の植物生態園にもありますが、広々した場所で群生していると壮観です。
花もとても美しくて感動!
最初の写真の奥の方がオレンジ色になっていますが、それはこの花が満開だったから。
回り込んで、反対側から入り口方向を見てみました。
ご存知、ニッコウキスゲ(ワスレグサ科ワスレグサ属)ですね!
標準和名はゼンテイカだそうですが、看板は良く知られたニッコウキスゲになっていました。
池の畔に白い花が咲いているのを見つけました。
いつもはすっかり実になったところしか見ていませんでしたが、花が咲いていました。
コバイケイソウ(シュロソウ科シュロソウ属)です。
高原の湿地に咲く花だそうで、毒があります。
若芽が山菜として食べるギボウシに似ているので要注意なんだとか。
隣に咲いていたこちらは・・・外花被片の根元に網目模様がありますね。
こちらはヒオウギアヤメ(アヤメ科アヤメ属)です。
高原の湿地で7~8月に咲くそうですが、ここでは6月に咲いています。
近くにいたガガンボ?です。あまりに大きいからついついパチリ。
池の中央には小さい橋がかかっていて、プリンスブリッジといいます。
上皇陛下が皇太子殿下だったときにお渡りになったからということです。
手前にはコウホネがいっぱい。
池の畔のこちらの花は・・・
リクニス・フロスククリ(ナデシコ科センノウ属)です。
珍しい花かと思って検索してみたらいっぱい販売されていてびっくり。
次はロックガーデン横の湿生植物区に移動。
こちらは、入り口よりもっと沢山のニッコウキスゲが咲き乱れているはず!
ガーン、全く咲いてない。
時期が早かったのか、なくなってしまったのか・・・
乾燥化が進んで草原になってしまったのでしょうか。
ちなみに左手に咲いている花はというと・・・
ご存知、イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)が沢山沢山咲いていました。
こちらはカラッとした山地の高原に生えます。
う~全然湿地じゃない。
もう終わっていると思いますが、一応奥の方の湿生植物区にも行ってみることにしました。
クリンソウ(サクラソウ科クリンソウ属)はほぼ終わって実になっていました。
満開のときは見事なんですが、タイミングが難しいです。
最後に、湿生植物区の花ではないのですが、池繋がりと言うことでこちらをどうぞ。
さて、この白いものはなんでしょうか。
こちらは、モリアオガエルの卵塊です。
この泡の中で卵が孵化して、下の池に落ちる仕組みです。
で、その池はと言うと・・・
「なんでやねん」
と小便小僧が言ってるとか言ってないとか。
こんな小さい池の畔、しかも鉢植えの針葉樹に卵を産むってなかなか大胆ですね!
ちなみに、上の写真で、池の縁が一部白くなっているのも卵塊です。
ふ~、長くなりました。
明日は樹林区の木や草花をご紹介するつもりですが、一回で終わるかなあ。
【撮影:2024/6/1 六甲高山植物園】