なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

お久しぶり、六甲高山植物園2024/6初(2)~樹林区の木々と草花

2024-06-11 05:30:51 | 植物

六甲高山植物園は大まかに湿生植物区、樹林区、ロックガーデンの3地区があります。
今日はその中の樹林区の木々と草花をご紹介しますね~

ショップ・アルピコラの横を通ったところで、観察会の集団に出会いました。
講師の職員さんが熱心に説明されていたのがこちらの花です。


シックな釣鐘状の花は、ハンショウヅル(キンポウゲ科センニンソウ属)。
一度だけ自生の花を見たことがありましたが、翌年行った時には見られませんでした。
絶滅危惧種に指定している自治体もあるようです。

続いて見たのがこちらの花。


ハクサンハタザオ(アブラナ科ヤマハタザオ属)です。
春にわんさか咲いていたスズシロソウにそっくりな花。それもそのはず、同じ属でした。

林床に咲いていたこちらの花は・・・


ヒメシャガ(アヤメ科アヤメ属)です。
シャガは中国原産ですが今や日本中あらゆるところに群生。
それに比べて日本特産のヒメシャガの自生は少なく、心配な状況のようです。

少し広い場所に出ました。
ここにはとても大きなナツツバキの木があり、ハンモックガーデンがこちらに移動していました。
中央の大きな木がナツツバキです。


こちらにはコーヒーショップが出ており、私たちもコーヒーでほっと一息。
横のベンチの真ん中に何やら植物がにょきっと生えています。


オオナルコユリの花が咲いていました。


こちらの大きな木はカエデです。


休んでばかりでは前に進みませんね。
続いて、林床で見た花がこちら。


シライトソウ(シュロソウ科シライトソウ属)です。
その名の通り、白い糸のような花被片が花茎から直角に伸びています。


場所を移動します。
この時期咲いているかもしれないと、少しだけ山のようになった場所に向かいました。
やった!正解です!


こちら、オオバオオヤマレンゲです。
朝鮮半島から中国北東部に自生するモクレン科モクレン属です。
純白の花と良い香りから、中国では天女花と呼ばれるそう。
なお、日本に自生するのはオオヤマレンゲで、奈良県大峰山の群生地が有名です。
蕾が卵みたい、花が明かりのようで素敵です。
  

どんどん行きます。
前にハンモックガーデンのあった場所、ここには大きなブナの木があります。


綺麗な青空でした。左の木はカエデですが、大きいですよね。


カエデの実


私の大好きな木がもう一つ。


ハートの葉の行列だ~


カツラ(カツラ科カツラ属)ですね。
水際に自生することが多く、「カツラの谷」などという名前をよく見かけます。

ここから東入り口方面に移動。
この辺りは樹林・高原両方の植物が見られます。



フタリシズカが咲いていました。
こちら林床に似合いますね~

こちらの花、前にも見たことがありますが、名前を忘れてしまいました。
鯖が付いたような・・・


そうそう、オサバグサ(ケシ科オサバグサ属)です。
でも、お鯖草ではなく、筬葉草でした。
葉がシダの葉みたいで、機織りの筬(おさ)に似てるからなんだそうです。
機織り機が普通にあったときに名付けられたのでしょうね。
でも葉の写真、撮り忘れました・・・

こちらの大きな木。

巨大な樹冠。
これだけでは全く分かりませんが、実はこの木、トチノキなんです。
ズームで見ると、花が落ちた後の穂が沢山見えます。

その下の辺りにこんな花。


ムラサキセンダイハギ(マメ科ムラサキセンダイハギ属)です。
北米原産のこの花がなぜここにあるのか全くの謎ですが、他に湿生植物区にも咲いていました。
植えている?生えている?

そしてこちらも謎。


GL先生に聞いても、リクニス属と言われるだけで、ぴったりの花が出てきません。
どうみても園芸種っぽいです。

あ、チョウ!


コチャバネセセリでしょうか。目が大きくて可愛いです~

最後はこちらです。
ロックガーデンの外れ、木々のあるあたりに咲いていました。


図鑑やほかの方のブログで見ていたのですぐに分かりました。


小さい小さいウツギの花。
コゴメウツギ(バラ科スグリウツ)です。
他のウツギは大体アジサイ科かスイカズラ科なのに、こちらはバラ科。
紛らわしいので、気軽に「ウツギ」って付けないでほしいです(笑)

ふぅ。ちょっと樹林じゃない花もありましたが、何とか全部載せ終わりました。
明日はロックガーデンです!

【撮影:2024/6/1  六甲高山植物園】


コメント (8)
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