宇治川散歩の続きです。
宇治川沿いで今一番よく見られる木の花がこちらです。
白い穂がぶら下がったようなこちらの木。濃いめの香りが漂っています。
同じぶら下がりでも、前に見たオオバアサガラとは違って押しが強そう。
こちらはネズミモチ(モクセイ科イボタノキ属)。
関東以西に分布する、在来種です。
よく似た木にトウネズミモチがありますが、葉の葉脈があまり見えないことで区別できるそうです。
私としては、花の付き方や色も少し違うように思えます。
今年は花を見逃し、今は実になりかけているこの木はなんでしょう。
こちらカナメモチの花後ですね。これから長い時間をかけて赤い実になります。
そうそうこの辺にあるはず・・・ありました!
もうトウコマツナギ(マメ科コマツナギ属)がこんなに沢山咲いていました。
どんな花でも咲き始めは綺麗ですね。
さらに上流に向かって歩いていくと・・・一つだけ赤い実が。
手前の枝が邪魔だ!
証拠写真にしかなりませんでしたが、ビロードイチゴの赤い実です。
ようやく白虹橋付近に来ました。
こちらは志津川の河口付近です。
何とこの時期に沢山さいていた星の瞳ちゃんこと、オオイヌノフグリです。
そしていよいよです!
ダムが放流していました!
結構な水しぶき。
晴れた早朝に行くとまともに逆光になるので写真が撮れません。
今回は、曇りの上、午後だったので久しぶりにダムの放流が撮れました。
放流量はそれほど多くありませんでしたが、水しぶきが結構な迫力です。
放流量は、290立方m/秒 ⇒
久しぶりの放流なので、通りかかる人はわざわざ車やバイクを止めて写真を撮っていました。
2019年くらいからトンネル工事のため通行止めになっていた道が、歩行者専用で再開。
何か新鮮!
もっとダムの放流が見られるかと期待して先の方まで行ってみました。
残念ながら、発電所の門があり、写真撮影禁止!
というか、何も見えない・・・
上まで行ったら、ダムの堰堤に行けるのかもしれませんが、今回は時間の関係でパス。
また行ってみます。
いつもと反対側から見る白虹橋。
アオツヅラフジの雄花が咲いていました。
滝がある!と思ったら砂防ダム・・・
見たことのない赤い実を発見。
何なんでしょうか。実をアップで撮るとこんな感じです。
キイチゴの仲間っぽいですが・・・
ということでGL先生にお伺いを立てることに。
な、なんと「コジキイチゴです」とのご託宣。
確かに葉は羽状複葉で、ちょっと細長い実もそっくりです。
同じく羽状複葉になるキイチゴにはバライチゴもあるそうですが、腺毛がないそう。
こちらはもじゃもじゃ腺毛が生えていたので、コジキイチゴに間違いないようです。
実は熟すと食べられるとのこと。
東京を始め、全国でレッドリストに入っている植物でした。
そんな植物がなぜ忽然と宇治に表れたのか謎です。
(ちなみに、京都ではレッドリストには入っていません)
それにしても名前がひどすぎですね。放送禁止用語じゃないですか。
昔からの標準和名だから仕方ないのかもしれませんが、何とかしてほしいです。
ちなみに、「乞食」は「ホームレス」と言い換えるそうですが、それではこのイチゴはホームレスイチゴ!?
わたし的には、オオイヌノフグリやハキダメギクより悪意を感じます。
勝手に、古事記苺と読み替えておきますね!
明日がお散歩最終回。初夏らしい花が見られたでしょうか。
【撮影:2024/6/2 宇治市】