なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

初夏の木々の花&燃える南のツツジ~京都府立植物園2020年6月(5)

2020-06-12 05:31:08 | 植物

ここ3回は植物生態園に咲く山野草の花をお届けしましたが、木々の花も見逃せません。
小さな花、目立たない花が多いですが、どうぞ見てくださいませ。

最初は、多分誰も気づいていないカンコノキ(トウダイグサ科カンコノキ属)の花です。
写真はものすごく頑張って、これが限界・・・
トウダイグサ科っぽくないですが、コミカンソウ科と書いてあるのもあり、そちらの方がまだ面影があります。


お次は、今が花盛りのウメモドキ(モチノキ科モチノキ属)
このピンク色に連なる花、とっても魅力的です。
雌雄異株で、この木は雌株のようですね。


あ、こちらの木にも花が咲いています。
ウメモドキと似ているこの花、同じモチノキ科モチノキ属のソヨゴです。
ソヨゴといえば、少し波打った葉とぶら下がる赤い実が印象的ですが、花は初めて気づきました。
いかにも、モチノキ科らしい花。でもって、こちらも雌株のようですね。


なんだか荒ぶるヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)を見つけました。


普通はこんな穏やかな感じでしょう(2017/6/4 京都府立植物園)。


今回苞が飛び跳ねていたのは、時期が遅かったのか、個体差なのか、雨が少なくて機嫌が悪かったのかどれ?

今年花を見逃がして、すでに実になっていたもの2種類。
まずはヤマグルマ(ヤマグルマ科ヤマグルマ属)。一科一属一種の珍しい植物だそうで・・・
もうちょっと丁寧に撮ればよかった・・・

お口直しに前に撮った花の写真をば・・・花弁も萼片もない不思議な花。

(2017/5/3京都府立植物園)

もう一つはお馴染み、ハナイカダの実。・・・あれ?3つも実が付いてる。
なんだか色・艶・形がピーマンみたいに見えて仕方がない。


こちらは今の時期野山でよく見かける、米粒のような白い花。
ネジキ(ツツジ科ネジキ属)です。
つぼ型の花は、同じくツツジ科のドウダンツツジなどに通じるものがありますね。

「ネジキ」の名は、樹皮の模様が捩じれてくることから名づけられました。
慣れると、冬枯れの時期でも気づきます。在庫を見ましたが、いい写真がありませんでした。
興味のある人はネットで確認してみてくださいね。

さて、今日は比較的地味~な花が続きましたが、最後は思い切ってド派手に!

この真っ赤な艶のあるツツジのような花。
その名もケラマツツジ(ツツジ科ツツジ属)。
暗い生態園に火が付いたような光景に、思わずドキッとしました。
奄美大島以南、沖縄に分布する、ツツジの仲間です。

現地での花期は2~4月なんだそうですが、気温の低い京都では遅く咲くのでしょうか。
そもそも、これまでなぜ気づかなかったのか・・・
ちょっと得した気分です。

【撮影:2020/6/5 京都府立植物園】

コメント (10)
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