なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

初めましてのウサギアオイ

2020-06-04 05:45:42 | 植物

少し前のこと、テレワークが終わってお散歩していたときに、歩道の脇で見つけました。
1センチにも満たない小さな花ですが、結構可愛い。
おまけに、これまで見たことのない花です。


もっと咲いてないかな~と思って横を見ると、花よりはるかに大きな武骨な実がなっていました。
これ、写真を間違って横向けに貼り付けたのではありません。
実際ほとんどの株がこんな感じに横倒し。


さてこの花の正体ですが、葉の感じからアオイ科と目星をつけて検索すると出てきました!
その名もウサギアオイ(アオイ科ゼニアオイ属)。
地中海が原産の「ハーブ」だそうですが、今は北米やオーストラリアに帰化して嫌われ者になっているそうです。
日本には戦後に入ってきて、今は全国に分布。

ほら、後ろにちょこっと写っている実が、目玉みたいでちょっと気持ち悪いです(ごめん!)
「ハーブ」という説明がWikipediaに載っていましたが、どういうことか調べようと検索すると・・・
本家本元のゼニアオイ(フヨウ科ゼニアオイ属)ばかり出てきました。

ゼニアオイも初夏が最盛期、どぎついほどの花色が目に飛び込んできます。


こちらの方は、花を摘んで乾燥させ、お湯で抽出すると咳に効くハーブティーになるそうです。
薄青い水色にレモン汁を垂らすと赤に変身!
実験してみた~い
  

いかにも初夏らしい光景。
ここで調子に乗って、アオイ科で野生化しているものをマイアルバムからピックアップ!

先週いつもの池の畔でみかけたタチアオイ(アオイ科タチアオイ属)。
背が高く遠くからでも目立ちます。


こちらも地中海沿岸原産。薬草として用いられたとありますので、結構アオイ科優れものが多いですね。
     

ここからは去年の写真になりますが、おなじみの宇治川にも野生化したアオイ科が・・・

木本になりますが、最近あちこちで見かけるフヨウ(アオイ科フヨウ属)。
沖縄や九州、四国には元々自生するようですが、この辺りで見かけるのは観賞用が野生化したものでしょう。
(撮影:2019/8中旬)

花の感じはハイビスカスに似ています。
それもそのはず、ハイビスカスも同じフヨウ属ですから。
毎年木のサイズが大きくなり、こんなに花が沢山咲きます。
      

もう一種類、宇治川で勢力拡大中のアオイ科はこちら。
ヤノネボンテンカ(アオイ科ヤノネボンテンカ属)です。
南米原産で、葉が矢じり型なのでこの名が付いたそうです。
最近の温暖化のせいなのか、南米やアフリカ原産の帰化植物も結構増えている気がします。
(撮影:2019/9中旬)


どれも花が大きくて華やかで見ごたえがありますね。
こういう花は抜かれたりしないので、ますます増えるかもしれません。

他にも、アオイ科にはムクゲやハイビスカス、ワタにオクラにトロロアオイ、ハマボウなど色々ありますが、
きりがないので今日はこの辺で・・・

【撮影:ウサギアオイ、ゼニアオイ、タチアオイはいずれも2020/5下旬】

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする