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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

三感止音『表現力を鍛える』

2006-05-28 | 三感止音
五月最後の日曜日、昨日から今日にかけて“虎が雨”がシンシンと降り続いて・・・何ともすっきりしない天気でしたが、午後から天気も戻り、梅雨の晴れ間の五月晴れのような気持ちのよい天気になりましたね。 なんとも心地の良い夜は、MILESの音色に酔いしれながら、三感止音をつらつらと書きたいなと思います。(只今、名作中の名作、Kind of Blueが流れております。気分はPIT INNな感じで・・・・)
今日は詩人です。 よくご存知の『中原中也』です。 1907年生まれで17歳くらいからダダイズムやフランス文学の影響を受けながら、詩の世界へとのめり込んでいきました。 私は寺山修司の影響から中也を読むようになりまして、一時大変愛読していました。 会社の行き帰り、必ずカバンに刺詩集が入っていました。1937年に亡くなるのですが・・たった30年の生涯、若くして死す、自分の才能のありったけを表現しつくして生き急ぐタイプと中也のように周りからの影響を受けすぎて自分自身をカンナのように削ってすり減らす人と、色々なタイプがいますよね。中也は自分が詩人になることで、死人への扉を叩いてしまったような気がしています。

一番初めに衝撃を受けたのは、有名な「サーカス」の詩ですよね。東京に出てきてから読んだので、25歳でした。「サーカス」は何度も読み返しました。小さい頃ちょうどこの時期、大きなお祭りがあったんですね。護国神社のお祭りだったかな?必ず、出し物小屋が来るんだよね。バイクの曲芸、変わった人間(牛人間だとかタコ女だとか・・・、お化け屋敷とあとサーカス・・・あのハリボテで派手なんだけど物悲しい雰囲気が何とも人間臭くってさ、小さな組織の人間模様みたいな感じすごく好きだったんだよね。そんあ少年時代の目を輝かせていた時代をはっきり呼覚ませてくれる印象でしたね。

屋外(やぐわい)は真ッ闇(くら)牡蠣殻(かきがら)と
夜は却々(こふこふ)と更けまする
落下傘奴のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

この詩の最後の部分が好きでね・・・・ ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん というブランコの揺れる音の表現がたまんなにですよ。物悲しさと人生の揺れる気持ちがリンクして、自分ってなんなんだろうなんてね、考えているうちに山手線3周くらいしちゃいましたね・・・といいながら実は、東京に出て来たばかりのころ家にエアコン無くてさ、夏暑くて暑くて過ごすの大変だったのでよく休日は山手線乗って涼しい車内で、読書してました。1周大体1時間でしょ。ちょうどいいんですよね。※JRさんごめんなさい・・・・・

私も色々な文書を考えるときに表現方法どうしようか? -と色々ね苦悶しますが、中也や犀星や達治などの詩集を開いてインスピレーションを貰います。営業に詩集?って思うかもしれませんが、商品知識の無いお客様に対していかに伝わりやすく表現するためにはね・・・なるべく表現豊かな詩集などを読んで、“感じる提案書”を目指します。心に響く提案書・・・・資料などが作成できないか自問自答しています。 こちらの得意な商品知識をひけらかして相手を煙に巻くこともできますが、相手の立場で解りやすく、感じやすいものを作った方がね、伝わるもんね。
IT系の方と話しているとチンプンカンプンな人多いですよね。自分は解っているからどんどん話進めていかれるんですけど、こちらは?????なんだよね。コンサルティング系の方も多いですよね。横文字・カタカナ・・・凄い人に聴こえて感じちゃんだよね。もちろんすごい人もいるけど・・・カタカナ使うと自分がすごい!と勘違いしちゃうからなるべく使わないように心がけます。すごいカタカナ言葉を使う前に、もっと粋でイナセな日本語を上手く活用してさ、心ある資料や提案書を作りたいですね。 まだまだ表現不足なので、日々勉強中です。ですからこのようなブログをかけることはすごいいい事ですよね。ちょっと前までは、はがき・手紙しかなかったのがね・・・気軽にできちゃうんですもんね。素晴らしいです。 
是非まだブログやってない方はブログでも気軽初めて、ちょっと表現力を鍛えてもおもしろいのでは・・・・・・

ブログはハマリます。 また自分の文章力を鍛えるためには、日本文章能力検定がありますので、是非お試しあれ・・・・私も挑戦中です。

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