
雪解けが始まり、川の水も増え始めた。
いつもこの頃の川は黒っぽいモスグリーンのような色をしている。
「蒼黒い」という色表現は、必ずしも適切でない。
何となくの言葉のイメージだ。
川底が見えないので、なおさら水量が増した感じがする。
でも、浅瀬を真上から眺めると、草や川砂利が透けて見えている。
この流れの黒色が取れて蒼く澄んでくると、春鱒(サクラマス)やカワヤツメの遡上の
頃となる。
まだ、もっと先の話だ。
川からの帰り、アスファルトを破って春の申し子が顔を出していた。
この、どこにこんな力があるのだろうかと思う。
たまたま、除雪された道路脇だから出てきたので、他のフキノトウはまだ
しばらく雪の下だ。
それで、やっぱり、少し採ってきて飾ってしまうのは、長い冬を過ごした者の
習い性なのだろう。
飾った後は、一足早く見つけた初物をいただいてしまおう。
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