セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

末の長月

2014-09-28 21:23:26 | ぐるりのこと

早い、早い。

9月最後の日曜日、週の半ばからは10月だ。

言っても詮無いことだが、近ごろ、月日の過ぎるのがめっきり早い。

庭に植わっている数本のカツラの近くを通ると、ザラメ砂糖を煎った
ような香ばしい芳香がするようになった。

長月末の、ぐるりを巡った。

 

 

 

 

 

 

 

木蔦で覆われた赤屋根サイロ、裾の方から色づきが始まっている。

これで本格的に霜が降りれば、見事な錦繍になると…。

捕らぬ狸の…、乞うご期待。

 

 

 

 

 

 

 

 

先だって登場させた青系アスターに続いて、ピンク系が次々開花。

青色に比べて、花も株の大きさも、ややコンパクト。

ここに落ち着いて数年、秋の庭に欠かせぬ花となった。

 

 

 

 

 

 

しばらく行っていなかった、近くの川に。

8月にはこの川の増水で、二度の避難準備情報が出された。

左側のヤナギは、岸ではなく中州に育っているものだが、流量確保に適度な伐採も
必要かも知れない。

 

 

 

 

 

 

この時期、16時を過ぎる頃になると、日は大きく西に傾く。(HDR画像)

秋の夜は…

 

 

 

 

 

 

強い霜は降りていないが、大型ホスタの葉はすでに黄色く枯れ始めている。

 

 

 

 

 

 

 

秋に元気なのは、セロリ畑。

太くなった茎だけを採って食べるので、株の数は植えたときと同じ。

これで、霜が降らなければ、どのくらいまで食べられるのだろう。

 

 

 

 

これを見て、美味しそう!と思うか、猫跨ぎのようにあしらうか、評価が分かれる。

わが家は基本野菜なので、これを跨ぐ者はいない。

セロリを採ったり触ったりすると、手に良いニオイが残るので、しばらくの間得した
気分になる。

 

 

 

 

 

 

16時37分の西空。

ややして、日が沈むと…

 

 

 

「すとん」という感じで、暗くなる。

末の長月、秋の日は…

 

 

 


彼岸の頃の花と畑

2014-09-24 20:49:44 | ぐるりのこと

昨日は、秋の彼岸。

この地で、曼珠沙華と呼ばれる彼岸花は咲かないが、この色鮮やかなアスターは、
この庭の彼岸花の一つ。

もう一種、ピンクのアスターもあるが、こちらはもっと遅咲きだ。

 

 

 

 

 

 

シュウメイギクも、もちろん彼岸花。

小さな蕾がたくさん付いているので、まだしばらくこの花を見られるだろう。

去年の同じ頃を見ると、同じような花が咲いている。→去年の同じ頃

 

 

 

 

 

 

目休めに、咲く花を見て貰ってから、この地味な画像に移る。

葉物野菜を中心に植えていた畑の収穫が終わったので、来シーズンに備えての秋起こし。

この辺りは、重粘土の重く水はけの悪い土がほとんどだが、年寄りが何年もかけて手を
加えたので、かなり良い黒土に変わっている。

ただ、毎年作り続けているので、地力はもう一つ。

施肥をして何年か休ませれば回復すると思われるが、春になると便利な場所なので、つい
また種を撒いてしまう。

 

 

 

 

 

 

畑を起こす前に、残っていた野菜を収穫したが、よく解らないのがこちら。

多分、ミックスのフレッシュリーフの種を植えたものが育ったのだと思うが、あまりにも
立派な根菜ができたので、捨てるには惜しくなった。

丸いのは、一番育ったものを輪切りにした。

まるで、ワインに漬けたように真っ赤な中身。

少し土臭いが、ジューシーで甘い。

さて、あなたは誰?どうやって食べれば一番美味しいの?

 

 

 

 

 

 

ということで、畑の話は終えて、再び目休め。

ホトトギスの園芸種になるこの花、小さい割に色遣いがけっこうハデ目。

植えたときには小さな株だったが、随分と大きくなった。

 

重い粘土で水はけの悪い土に馴染んでくれる花だけが、この庭で長らえることができる。

環境が合わず、自然と消えたものも幾人(たり)か。

新たに作ったバックガーデンに植わっている花々は、どれも今はテスト期間のようなもの。

土は少しずつ改良していっているが、上の畑の黒土になるには、まだまだかかる。

勝手なもので、気に入った花にはがんばってと、声援したくなる。

 

 


木影伸ぶ

2014-09-21 15:21:00 | ぐるりのこと

確か、冬の季語に「日脚伸ぶ」というのがあったと思う。

今の季節は、お日様の南中高度が下がり、その分だけ長い影を作る。

知らず、季節感とは、そんなところからも生まれるのだろう。

 

 

 

 

 

 

もうすぐ霜が降るというのに、このトマトは未だに小さな実を生産し続けている。

遠からず、青い実の食べ方の工夫が要るようになる。

 

 

 

 

 

 

モナルダは花びらを落として、すっかり坊主頭。

黄花のエキナケアも、もうすぐにそうなる小坊主見習い。

 

 

 

 

 

 

この花を見ると、どうしてもこの角度で写真を撮りたくなる。

青い空と星形の青い花、産毛が密生する蕾、そんなものが写欲をそそるのかな?

ボリジは、それだけでハーブティーになるが、イチゴと一緒に植えると害虫を防ぐと
何かで読んだ。

共生とは違うが、知らないうちに助け合うのは、野草の世界にもあるようだ。

 

 

 

 

 

 

庭の周囲を歩いていて、目の端に動くものが見えることが時折ある。

どうやら、熟したクルミを目当てに通い始めたらしい。

 

 

 

 

 

 

だれも盗らないから、まあ、ゆっくりしていって。

 

 

 

 

 

 

木デッキに置いてある椅子にも、お客。

こちらは、ひなたぼっこ目的か?

 

 

 

 

 

 

芝の刈り山、雑草や花壇を片付けた山、あちこちにあるこの手の山は、一夏の野良仕事の証?

数年おいて、堆肥になったところでまた畑や花壇に戻す。

循環が大事!

 

 

 

 

 

 

庭に通い始めた、御仁が残した痕跡。

青い外皮を上手に剥いて、中のクルミを取り出しているものと思われる。

時折、樹上でかりかりと音がすることがある。

それとも、貯め餌の習性があるようなので、どこかに埋め込んでいるのかな?

 

 


秋・彼岸入り

2014-09-20 21:06:13 | ぐるりのこと

吾も亦紅(われもまたあか)、の“吾亦紅”(ワレモコウ)。

大きく育つ割に茎が細いので、雨風で立ち姿が乱れる。

多分、ワレモコウはひと株だけで育つのではなく、色んな野草と寄り添い、
支え合ってこの紅い小さな花をつけるのだろう。

長月・九月もはや半ば、彼岸の入りとはなった。

 

 

 

 

 

 

その朝、とは言っても既に陽はやや高い。

落ち葉が目立ってきたものの、黄葉・紅葉にはまだ早い。

朝日に赤屋根が映える。

 

 

 

 

 

 

 

満開のシュウメイギク。

キクとは言ってもアネモネの仲間だから、その咲く花を見ているとお里に納得する。

シュウメイギクは、秋に似合う良い花だが、花の後ろ姿がひときわキュート。

 

 

 

 

 

 

赤屋根サイロも、すっかり木蔦で覆われてしまった。

今年の紅葉は、さぞ見事なことだろう。

葉が落ちたら、また盛大に切り詰めてやらねばならない。

 

 

 

 

 

 

そのサイロも、後ろに回ると蔦はそれほどでもない。

一年も油断すると、その旺盛な繁殖力に飲み込まれてしまうと思われる。

 

 

 

 

 

 

午後になって、西に回った陽が雲を照らす。

だんだん、照らされた雲が良い色に焼けるようになってくる。

 

 

 

 

 

 

今年は、イヌエンジュが満開になったが、花の後には大量の種をつけて鈴生りに
なっている。

これが、枝豆のように茹でたりして食用になったら良いのだけれど…。

イヌエンジュは、4・5年ごとに豊作年が来ると言われており、その後は凶作年が
続くらしい。

ただ、凶作になって困ることはないので、心配は無用。

種が落ちて数年すると、そこら中に実生苗が出てくるので、適当に除いてやらねば
ならないのが、手間と言えば手間。

 

 


初焚き

2014-09-14 22:05:54 | 薪・ストーブ

朝方の気温も、10度を下回ってくるようになった。

昼間、デッキに一時ストックの薪棚を置き、僅かばかりの薪と焚き付けを
運び込んでおいた。

焚き初めは“ゆるゆると”が決まりなので、温度を上げすぎないようにして、
今シーズンの初焚きとなった。

やはり、鋳物のストーブ全体が暖まってから“じわっと”来る輻射熱は、この
季節にはいいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

天板に磁石でくっつけた温度計は、250度ちょっとのBestZoneを指し示している。

シーズン始めは、この程度の温度で慣らし運転を数回繰り返す。

 

 

 

 

 

 

炉内の炎をHDRで撮ると、いい感じ。

 

 

 

 

 

 

ついでに、全体も若干弱めのHDRで。

米国バーモンドの職人によって作られる、アンコールという鋳物ストーブ。

ここに据え付けられて、12回目の冬を前にしている。

毎シーズンの掃除的なメンテと、数年おきのややオーバーホール的なメンテが必要
なのが手間だが、よく働いてくれる。

 

 

 

 

 

 

こちらさんも、部屋の隅でまったりとしているように見えるのは、気のせい?

ということで、明日朝には霜注意報も出て、薪ストーブシーズンにじわっと
突入。

 

 


長月・季節外れ・覚えなし

2014-09-13 15:11:38 | ぐるりのこと

長月も、はや半ば。

コスモス咲き、糸ススキゆれる中にヒマワリが一本だけ成長して花を付けた。

植えたものではないので、あわてん坊のハシブトガラが啄もうとして落とした
種が発芽したか。

秋空に、何となく居心地が悪そうだ。

 

 

 

 

 

 

そのヒマワリのすぐ下に咲くこの花。

以前にも登場したが、これも植えた覚えのない花の一つ。

調べているうちに、オトギリソウ科のキンシバイの園芸種で、「ヒペリカム・ヒドコート」
(和名:大輪金糸梅)らしいことが解った。

ビヨウヤナギの近似種のようだ。

縁?あってここに根付いたのだから、これからも花咲かせて欲しい。

 

 

 

 

 

 

植えた覚えのないシリーズの第三弾。

ノースポールは、以前からコンテナガーデンに使っていたので、こぼれ種の落ちた土を
この辺りに撒いたためと思われる。

これも、ちょっと季節外れか。

このまま咲かせておいて、種をつけ、地面に撒かれるまで、霜は降りるのを待ってくれる
だろうか。

 

 

 

 

 

 

 

こちらのキノコは、去年刈った芝を積んである山の脇から出てきたもの。

何となく美味しそうに見えるので、図鑑を引っ張り出してみたが、はっきり同定に至らず。

試してみるのもちょっと怖いので、識者からのコメントを期待。

 

追記:Yo市のたまご屋さんの「むらかみ農園」さんから、「コムラサキシメジ」のよう、と
   コメントをいただきました。クセのない、美味しいキノコです。

 

 

 

 

 

 

 

もう一つ、カラマツを倒した跡に出てきた、子どもの手のひら大のキノコ。

これも、食菌ならばかなりの量になるのだが…。

併せてコメントを!

 

 

 

 

 

 

 

ベリー園の北詰にあるオニグルミの木。

熟した?実から落ち始めている。

こちらは、外皮が腐ってからバケツで洗い、クルミを取り出すまで竹箒で隅に集めておく。

エゾリス・チビトトが持っていくのなら、それもいい。

どうせ、エゾリスたちの冬のオヤツになるのだから。

 

 

 

 

 

 

今年、ホームセンターで売れ残りの、エキナケアの淡い黄色花。

“クレオパトラ”という源氏名を持つが、緑の中でひっそり咲くさまは、名を体では表して
いないように思える。

それとも、かの三大美人の一人は、楚々とした控えめの人だったのか。

 

 

 

 

 

 

今シーズン、16回目の芝刈り。

先週の芝刈り後に、粒状の有機肥料を撒いたので、思いなしか伸びが良いようだ。

雑草が大方の芝だが、毎週の刈り取りは、土からの栄養を搾取する作業でもある
ので、時折の施肥を続けている。

肥料を吸った芝や雑草を積んで山にしたものは、良い堆肥になるような気がする。
(上の、キノコの画像を参照)

芝刈りも、これから寒くなって草の成長が止まるまで、残り4・5回か。

 

そろそろ、デッキに薪をストックする時節。

 


この秋のお初

2014-09-09 21:24:02 | ぐるりのこと

もう、ご近所さんからのいただき物ではお目にかかっていたが、ここの庭では
お初。

勘の良い方は、“ははぁ”とお気づきと思うが、ヒントはタイトル画像の真ん中
やや右あたり。

ちょっと、昔のNテレ風に、“ズームイン!”してみると…

 

 

 

 

 

 

細いカラマツの周りに、キノコがちらほら。

 

 

 

 

 

 

ちょっと前ピンでボケてしまったが、紛れもないラクヨウキノコ。

 

 

 

 

 

 

 

ここ十年ほど前に、実生のカラマツの木を残しておいたら、細いとはいえ、見上げる大きさに
育った。

解りやすいよう、暗くなってからストロボ撮影したカットも右に載せるが、幹径が10数センチ
ほどの幼木だ。

ラクヨウキノコは、年経た木よりも若木のある場所に出やすいという説があるが、はからずも
証明した形となった。

 

 

 

 

 

 

ただ、ここでの実証例はまだ少ないので、この説は保留しておくことに
しよう。

朝、起き抜けの、季節の日課がひとつ増えた。

 

“朝飯前”でないと、朝食のみそ汁に間に合わないから。

 

 


雲流れゆく

2014-09-07 11:41:55 | ぐるりのこと

秋空にゆったりと雲が浮かんでいるので、いつもの展望テラスに上がってきた。

風の音、葉ずれの音、草なびく音。

雲流れる音は聞こえないが、季節の足音がひたひたとする。

 

 

 

 

 

 

HDR画像にすると、現実とは離れるが印象が強くなる。

ユー地区の市街地が、雲の下にあった。

 

 

 

 

 

 

二番草がロールになって、採草地に転がる。

こんな景色を見ながらの農作業もいいものだと思うが、そんな余裕はないと叱られる
かな。

 

 

 

 

 

 

サイレージではない、乾燥牧草のロール。

これ一個で、どのくらいの量になるのか、以前聞いたことがあったが、忘れてしまった。

一町歩(約1ヘクタール)の畑から採れる牧草で、牛一頭を養えるというのは、何とか
覚えている。(違ったかな?)

 

 

 

 

 

 

このように、草を梱包する技術が確立して、一気に機械化・省力化が進んだ。

その昔は、畑の真ん中に“さきり”を立てて、そのまわりに乾燥牧草を手作業で積んだ
ものだ。

長柄の三本フォークを使うのだが、その巧拙で積む牧草の量や高さが変わる。

遠目でも、見る人が見れば解るので、ウデの見せ所だったかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

秋を探すと、ここも、あそこも。

 

 

 

 

 

 

こちらの山の向こうは、OH海。

もう、秋サケの漁が始まっているという。

 

 

 

 

 

 

ひときわ大きな雲を眺めながら、テラスを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

庭の芝地にも、落ち葉が目立ってきた。

芝刈り機のバケットを覗くと、それは一目瞭然。

しばらく積んでおくと、良い堆肥になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

雲の流れは、夕刻になっても続いた。

雲が焼ける色も、だんだん濃くなってきた。

これも、足音のひとつ。

 

 

【追記】

ここまで書いて気付かなかったが、そういえば去年も同じようなテーマで書いたなと
思い、振り返って見た。

ありました。

9月8日に、題名も同じ「雲流れゆく」で、同じ展望テラスでの題材。

あまりの進歩のなさと、安直な題名付けにあぜん。

まあ、繰り返しを封じ手にするなら、このブログは続かないことになるのだが…。

 

 


先の白露

2014-09-02 21:43:44 | ぐるりのこと

早朝には霧が立ちこめ、びっしりと露が降りる。

日が昇ると、その露が白く光って、また一歩秋へ踏み出したことを知る。

二十四節気の“白露”は、まだ一週間ほど先になるが、はやその季節は
到来しているようだ。

 

 

 

 

 

 

露が降りる頃になると目立つ、匍匐状?の蜘蛛の巣。

 

 

 

 

 

 

同じようなのが、アカエゾマツの枝先にも張られているので、“匍匐状”というのは
当たらないかも知れない。

よく見ると、あちこちに同様の巣が見つかる。

 

 

どれも、針葉樹の枝先に不縫布のような形状。

本体は? この折は、探してみようとも思わなかった。

 

 

 

 

 

 

朝の露は、エリンジウム・プラナムの花?にも。

青白い姿に、白露がよく似合う。

 

 

 

 

 

 

少し陽が上がると、秋の花咲く花壇。

 コスモスの花びらも、朝露に濡れて光る。

 

 

 

 

 

 

秋の入り口といっても、目立った黄葉はまだ始まっていない。

木々の色が変わり始めるのは、秋分か、その先か。