夏至が過ぎ、文月を迎える前の花々を巡ってみた。
タイトルは、オオハナウドのレースのような花を裏側から。
カラマツ林に陽がこぼれて花にあたった。
林床では、サイハイランの満開。
今年は、花柄もたくさん伸びて、豪華な一画になった。
カラマツ林の縁に咲く、スパニッシュ・ブルーベル系。
ブルーベルと名が付くが、ここの多くはピンク花。
白花も数は少ないが咲く。
ルピナスは、咲き始めたばかりで、盛りは、まだこれから。
この花が咲き始めるのが初夏の始まり。
ヤマブキショウマの繊細な莟が開き始めた。
その繊細さに似合わず、長い間咲いてくれる貴重な花だ。
ゲラニウムだが、品種名は不明。
原種に近い花姿だ。
こちらは、ゲラニウム・ブルーという札が付いていた。
その名に違わず、ゲラニウムの中では濃い青が特徴的だ。
一転して、花イチゴのピンク・パンダ。
実は付けないが、青系の花の中でよく映える。
ヒューケラ類。
左がストップライト、右がストロベリースワール…、多分。
同じヒューケラ類でも、お馴染みツボサンゴ(左)。
花の名前は、こうでなくちゃあ。
右はフェスツカ。
ウシノケグサとか、銀針草という和名が付いている。
植え付けて数年、今年初めて種を付けた。
花壇で管理されている内はいいが、イネ科だから、種を飛ばすと
やっかいかも知れない。
ディセントラ・スペクタビルス・アルパ。
呪文ではない。
この花についていた札の名前だ。
白鯛釣草(しろたいつりそう)、又は白花ケマンソウでいいと思うのだが…。
種を飛ばすといえば、このチャイブス。
小さな葱坊主と侮っていたら、あちこちから芽出しを始めて増殖中。
葱坊主の内に摘もうと思うが、つい花を咲かせるのを見ている間に、
種をばらまいている。
初夏のひとときの花々。
野の花と、花壇の花取り混ぜて一巡りしてみた。
花巡りの途中で見上げると、サイロの上の方で何やら動きが…。
ブロックにできた穴を巣にしていたコムクドリが顔を出している。
親鳥かと思ったが、顔立ちがまだ幼い。
どうやら、巣立ちの時に立ち会えたようだ。
遠くから数枚シャッターを切って近づこうとすると、思いの外しっかりとした
羽ばたきで飛び立っていった。