セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

焚き始め

2010-09-29 22:04:38 | 薪・ストーブ
薪ストーブを使っていると、焚き始めや焚き納め、薪仕事の
節目など、他の暖房機にはない季節の儀式めいたことに
気が向かう。

今日は、大風が吹いて冷えた日だったので、今シーズン
初めて薪ストーブに火を入れた。

実は、灯油暖房は以前から使っていたのだが、じんわりと
した暖かさが欲しくなったのだ。









焚き始めは、あまり温度を上げないで、慣らし運転する
のだが、つい最高温度まで持って行ってしまった。

そうなると、真冬ではないので、部屋の温度はまた夏に
逆戻りしてしまう。

やはり、本格焚きには、まだ早い。


秋空に向かって

2010-09-26 21:41:37 | ぐるりのこと
別に、吠えるわけではない。
また来た季節を、ちょっと感じただけだ。






例年よりかなり遅かったけれど、カラマツ林にキノコも
顔を出した。

他に探し回ったけれど、この一つだけ。

異状気象が蔓延する地上へ送り出された、キノコの国
からの斥候かも知れない。










こんなのも出ているけれど、食毒不明。

キンホウキタケと図鑑にはある。
暗い林床に、映えるキレイなキノコだ。








カラマツ林を徘徊していて、最近ちょっと気になることが
ある。
こんなミズナラの苗木が、林の中のあちこちに芽吹いて
いるのだ。






ここにも、
そこにも、
あそこにも…。

言うまでもなく、ミズナラはドングリが種の木だ。
どこからかドングリが転がってきて、ここに芽生えたと
考えるのも面白いが、そんなはずもない。

ここまで考えて、ハッとした。
もしかしたら、トトロ?
月夜に種を植えて、魔法でもかけたかと…。












何年か前の冬 、デッキに来ていたチビトトロ。
こいつ以外に、こんな魔法使いは考えられない。

自分の孫子のもっと未来のために、夜ごとドングリの
種を植えている…、そうだったらいいな。










デッキのテーブル上に、集めておいたドングリを
置いてみた。

秋空に向かい、月夜のトトロがカラマツ林にせっせと
植える姿を想像してみた。




雨の日曜日

2010-09-19 21:17:01 | ぐるりのこと
三連休の中日、雨がしとしとの日曜日になった。
外のあれこれも残っているのだが、お天気には
敵わない。

雨脚も僅かなので、空を見ながら出たり入ったり
の一日。

やや濡れていたが、昨日芝を刈っておいて正解。
こんな雨の日に、足下を気にせず歩けるのは、
ありがたい。









ガーデンの縁、ラミウムが元気だ。
春に間引いたのだが、そのくらいで旺盛な繁殖力が
減ずる気配もない。

黙っていると、縁石も越える勢いなので、陣地内
だけに納めるのが目下の対処法。









ラミウムが押し寄せている縁石を先へと辿ると、昨年
十勝の某ガーデンから貰われてきた矮性のホスタが数倍に
増え、花を付けている。
これならば、もう少ししたら株を分けても大丈夫だろう。








ホスタの隣には、これまた昨年定植した名前の解らない
カレックス?類。
糸ススキというより、まっすぐな葉を放射状に広げる姿は
針ススキといった風情。









雨に濡れて、垂れかかるシュウメイギク。
この先には、ロシアンセージが逆側からアプローチを占領して
おり、濡れるのを嫌うとここは通れなくなってしまった。









小屋も、サイロも雨でトタンが光って見える。












少し、晴れてきたようだ。
玉切り丸太の山も、割った薪の量が勝ってきたかな。
これは、再来年の燃料となるのだから、雪が降るまでに
割って積めばいい。





玉切りして暫く経つというのに、シナの木から新芽が
吹いている。
この木の中に、芽出しをさせるだけの力が残っている
ということか。









雨脚が遠のいたので、少し外回りを。
三枚上の画像と比べると、どういった外仕事をしたか
解る仕組み。

こちらは、正真正銘今シーズンの冬対策。










夕方には、日差しが戻って、アイビーの若葉を
照らし始めた。







カラマツ林の朝

2010-09-18 21:29:48 | ぐるりのこと
斜光線が季節を感じさせるようになった。
早朝のカラマツ林を歩いてる。

と書くと、散策逍遥の風情だが、目的は別にある。
もちろん、落葉キノコ。
昨年は、いつになく7月末に出て驚いたのだが、今年は
どうしたものか、未だ姿を見せない。

やはり、夏の暑さが影響したか。








芝生に生える、ハタケシメジも僅か一度出ただけで、
その後の音沙汰なし。

林が影を作ってくれるが、木漏れ日も眩しい。








立木の影が、長く延びる。









樹齢六十有余年のシワが刻み込まれた幹にも影を作る。
春先の林床や、大風の後には、たくさんの枯れ枝が落ちて
いる。

そんな、大量に落ちる枯れ枝を集めておいて、薪ストーブの
スターターにする。
ヤニがある所為かぱちぱちと爆ぜて賑やかな炉端になる。

キノコを諦めて、林を出る。









林の縁では、今を盛りとコスモスやへレニウムの
ブラウンレッドが咲き競う。









シラカバの根元では、ムスカリの葉がもう来春の
準備を始めていた。







名残の木の実

2010-09-13 21:07:59 | 庭・ガーデン
秋風とまでは行かないが、朝夕の空気が締まってきた。
ぐるりに夏の名残を探してみた。
テーマは木の実だが、そんなにたくさんは無い。

最初は、黄色いスモモ。
甘みもあって、良いスモモなのだが、カラマツ林の中に
隠れて、気付いたときには、ほとんど落ちてしまって
いる。
一見、梨のように大きく写っているが、実際は数センチ。

「来年こそは、忘れず収穫しよう!」ということで、
この画像をタイトルに。









こちらも、ほとんど実を落としたグースベリー。
(別名:ぐすべり、スグリ)
グースベリーの「グース」はガチョウのことだが、
ガチョウ料理のソースにピッタリなのでこの名が
付いたとか。
残念ながら、身の回りにガチョウが居らず、試した
ことなし。










左、ホワイト・カーラント。
(別名:白色かりんず、フサスグリ)
熟して、種が透き通っている。
レッド・カーラントより酸味が少ない。
上手にジャムにすると、ピンク系に発色することがある。
(めったに上手く行かない)

右は、木の実ではない。
地物ワイルドストロベリーのエゾノヘビイチゴ(多分)。
これも、北西側のカラマツ林の林床にびっしりとあるが
気にならない雑草のひとつ。









ブルーベリーも幾らか実を残している。
近くを通ったときに、つまむのに丁度良い。
以前、実に付いたカメムシを一緒に口に運んだことが
あるので、注意しながらつまむ。









最後は、オマケ。
北欧系のドングリだが、正しい名前が解らない。
葉は、小さめのカシワに似るが、実はこのとおり。
地物のミズナラに比べると、「ナラ表うどん粉病」に弱い
ようだ。
芽出しはいい感じなのだが、すぐに病菌が葉に広がる。
でも、年ごとに大きくなっており、樹木としては元気な
ものだ。

このドングリを狙って、エゾリスでも来てくれると
いいのだが。






初秋の一本カラマツ

2010-09-09 22:13:07 | 一本カラマツ
やっと「初秋」と呼べるような空気になってきた。

今朝の最低気温は、6度ほど。
日中もマックスで25度アンダー。
もはや、残暑とは言わせない?!

一本カラマツも、しばし秋本番前の青々とした晴れ姿を
見せている。








こちらは、昨秋又は今春の剪定を怠ったのを良いことに
攻勢を強めるサイロの木蔦。
「はらぺこあおむし」の立ち姿?みたいになっている。
(手前の影は電柱の控え)

前にも書いたが、さぞ、今秋の紅葉は美しかろう。










秋を迎えているのに、一向に高くならない薪の山。
まあ、玉切りが終わったのだから、あとは…、野となるが、
身体動かさないと山とならない。

あぁ…、しばらく楽しめる。











夏の名残の空に、一本カラマツの影が濃い。








初秋といっても、まだカツラは青い。
これから、赤や黄色や黄緑色のグラデーションを
経巡りつつ、季節が深まって行くのだろう。










本幌別にて

2010-09-05 09:37:10 | ぐるりのこと
本幌別(ほんほろべつ)という集落がある。
ユー地区市街から15キロほど離れた、30世帯ほどの小さな
集落だ。

少し前には、農協の店舗や簡易郵便局、へき地診療所、
小中学校などが健在で、小さいなりの賑わいがあった。

今は、どれもなくなってしまった。
児童数の減少から学校が閉校となって、もう何年か。



その旧学校の校庭に、コスモスが満開となっているというので
出かけてみた。







地区の方が、春先に校庭の除草をし、種を撒いたのだという。







いっぱいのコスモスは、静かに風に揺れている。








子どもたちの歓声が消えた校舎も、満開のコスモスに囲まれて、
輝いて見えた。











人家もまばらな集落市街。

昭和の初期には、ユー地区市街から開拓軌道が開通し、
20年代には、人口千人を超えた面影は、今はない。





集落を見下ろす丘に、鎮守がある。
この地区の長い時間を、静かに見守ってきたのだろう。











帰りは、山道を辿った。








本幌別のシンボル、屋根棟山。
その、馬の背のような姿が名前の由来だ。

学校があった頃は、春先の堅雪(かたゆき)時期に、
この山に登るのが恒例行事だったという。










大きな採草地が広がっている。









草地の頂に立つと、遠くにユー地区の市街が
かすんで見えた。