セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

晴れ後、警報

2010-07-30 22:39:58 | ぐるりのこと
夏空が戻ったところまでは良かったが、その後連日の大雨。
ユー地区、7月の1時間当たりの降雨量更新とか。
何れにしても、猛烈な雨だった。

近くの川も、茶色に濁り轟々とした暴れ川に変貌。







いつもは、チョロ流れの場所にも濁流が下り、中州には大小
さまざまな流下物が溜まる。
焚き付けに良さそうな枝が多いが、ここまで取りに下るのは
流れもあって、ちょっと大変そうだな。


ユー地区、大雨警報、洪水警報、土砂災害に関する警報など
いろいろ飛び交った数日間だったが、大きな被害なし。
気象変化が激しくなっているのを感じる。










雨が上がると、ラズベリーの収穫が始まった。


怒濤の実りに収穫追いつくか?!



夏空・続く

2010-07-25 22:03:37 | 一本カラマツ
あまりに長い間日差しから遠ざかっていたので、夏空が嬉しい。
今日も晴れた。
夕刻、西にお日様が回り、夏空を背に一本カラマツが黒々と
見えた。






いつまでも置いておくことはできないので、晴れたのを期に
薪用の丸太原木に取りかかった。

お日様の下のチェンソーワークは、それほど暑くはなって
いないユー地区でも、全身から汗がほとばしる。






薪用の原木は、山から切り出された雑木を運んでもらって
いる。
アカダモ(ハルニレ)、ミズナラ(どんぐり)、シラカンバ、
キハダ(シコロ)、ハンノキなど様々で、玉切りの切り口も
千差万別。
給油毎にチェンソーの刃を研ぎつつ切り進める。
途中、燃料切れのため作業中断、と言いたいところだが、
息が上がったのを機に切り上げる。







傾きかけた空には、ひつじ雲。(かな?)







サンチェも赤紫蘇も準備?は万端。
画像はないが、細いながらセロリも育ってきた。







どれも、これも斜光線に照らされて一瞬輝いて見えた。





カツラの葉も、西日に浮かぶ。







夕焼けにはなりそうにないが、明日の天気は?







汗を流してサッパリし、麦酒飲みながら西の空を見ていた。







夏空

2010-07-24 23:03:39 | ぐるりのこと
夏の空が戻った。
本州方面からは酷暑の報が届くが、北の国の夏空は過ごしやすい。







エキナケア、アニスヒソップも蕾を大きくし始めた。







カーランツ(カリンズ、フサスグリ)はこんな調子。
白実は熟すのが少し早い。
赤実(レッドカーランツ)は、早く色づいているのでこのくらい。







ラズベリーとブルーベリー。
ベリー類は、花付き、実付きが例年になく多く、これからの収穫が
楽しみだ。







ラムズイヤーの一画に日差しがあたった。
これまでの雨交じりの天候にだらだらしていたのが、一瞬
身を立てたような気がした。






ディリリーも多くの蕾が花開いてきた。
花の名のとおり、毎日毎日花開く。







昨年いただいた、イトススキと風知草(ウラハグサ)。
共に、厳冬期を無事に越え、いい感じに葉を繁らせてくている。







いくつか用意したプランターも、適当に花を増やして見栄えがする様子に
なってきた。








お隣との間の「メドゥ」にも、フランス菊とダイアーズカモミールが
仕事を始めている。



どれも、これも、
戻ってきた夏の日差しと、待ちに待った花たちの力がスターターに
なっているのだと思う。




雨の海の日

2010-07-19 21:44:42 | 庭・ガーデン
南の方からは梅雨明けの知らせが届いたが、こちらは雨。
今日、海の日には、大雨警報と洪水警報が立て続けに発令
された。

一度は立ち直りかけた花たちも、とどめを刺された感じ。






支えてどうにか立っていたエレムルスは下を向き、レモンイエローの
アンテミスも敷石の上でお昼寝。
好みの花だけで庭を作ろうとすると、こうなってしまう。

雨に弱いものも、植える場所を変えてやることで何とかならないかと
考えてみるが、なかなか、実行には移らない。










庭の低みには、雨水が溜まりはじめている。







カラマツの枝も雨を吸って重そうに垂れている。

洪水警報は続いているが、雨脚は遠くなってきた。
上流で降り続いていなければいいが。


石を敷く

2010-07-15 20:19:21 | 庭・ガーデン
造るともなしに庭をいじっている。
庭というのは、「家周りの気持ち(居心地)のいい場所」くらいの
意味だ。

庭いじりで最初に始めたのが広い露地を芝にすることだった。
芝は始末が大変だというが、雑草など取らずにひたすら刈り込むだけと
決めれば、「広さの割には楽」というのが芝刈り15年の実感だ。





その次に手をつけたのが、石やレンガを敷くこと。
通路や花壇の踏み込みには平石、犬走りや花壇の縁には棒状の石、雨水の
落ちる場所には丸い石といった具合。

始めた頃は鉄道の枕木も使ったが、ホームセンターなどで売られるように
なると、タダみたいだった枕木が一気に価格高騰し遠いものになって
しまった。






石系は、レンガ以外の平石、棒石、丸石の何れも付近の野山や海浜に産する。
最近流行りの地産地消と言えなくもない。







石を敷き続けて解ったことは、労多い割に遅々と進まないことだ。

軽トラに目いっぱい積んできた石も、使ってみるとごく僅かな面を覆うのみ。






形状に合わせて地面を掘り、水平を保つように土や砂を埋め、石の縁を
組み合わせる。
壮大な3Dジグソーパズルを解くようなものだ。








(車両を入れる上二カ所は、人手では持ち上げられない重さの石を使った
ので重機を頼った)

石素材の山取りから始まって、一つ処の石敷きが終わる頃には、汗にまみれ
衰え目立つ足腰にじんわりとダメージが広がる。







一方では、以前敷いた石の間といわずどこといわず、庭に最強の敵「雑草」
がはびこりだしている。
(「雑草」と呼ぶと怒られるが、既にツルニチニチソウに覆い尽くされた縁石と
石の間にアジュガやクサイチゴが入り込んだ様子)








かくして、「ゴールなき庭造り」「終わりなき石敷き」「雑草との飽くなき戦い」
は続く。
(出番を待つ石たち。左画像手前が縁石用の長尺もの)








それで、
終(は)てなむ庭ぞ 今日も石敷く。
石敷けども、石敷けども、草の海。













【付録】

石やレンガを敷き始めた頃…。



デルフィ咲く頃

2010-07-13 20:02:34 | 庭・ガーデン
ぱっとしない天気が続いているが、デルフィニウムは少しずつ丈を伸ばし
下の方から花を咲かせ始めた。

手前のエリンジムム・アルピナムも色づいてきた。
大株になって、花数も増えてきたようだ。

中程の淡いピンクは、エレムルス。
「砂漠の尾」の意味だとか。
咲き上がるという表現が似合う、秋植えの新顔だ。






一本カラマツと丈を競っているようなピンクのエレムルス。
黄花も咲いたが、球根が小さかったせいかデルフィの陰に隠れて見える。







エリンジウムのアップ。
日が差さない日が続いて、花も蒼さが足りないようだ。






レディースマントル、アルケミラ・モリス、ミラー、ハゴロモグサ…。
色んな名を持つ彼女も小さな黄花が咲きそろった。






斑入りのヒューケラ。
ラベンダーの花穂はまだ心許ない。


日が差さず花色も冴えないが、天気予報で明日は雨、全滅のおそれも
あるので画像に残した。
風が付かないことを祈る。










予報どおり、一日降り続いてその翌朝。


案の定、花を付けたデルフィは倒れかかり、せっかくの花姿も半減。
エレムルスもアーチをつくって垂れかかっていた。
新顔なので、敬意を表して添え木をする。


いつものように、雨に風が付かなかったのを喜ぶべきか。
今年のデルフィシーズンが過ぎていく…。



カワシンジュガイ

2010-07-06 20:35:57 | 山や森や川や渓
かって、カワシンジュガイ(川真珠貝)は、ユー地区にも
普通に見られた二枚貝だった。

昔は、その貝の色から「カラスガイ」と呼んでいたが、
前記が正しい名称。

清流に棲み、幼生はイワナやヤマメなど魚類のエラやヒレに
付着し、これらとともに移動するという。
成長が遅く、寿命は100年以上と記述している本もある。

最近はめっきり減ってしまい、本流ではほとんど見られなく
なってしまった。

幻のカワシンジュガイを求めて、上流へと向かった。







この支流の上流に人家は無く、河川環境が良好に保たれて
いることが、何よりの生息条件となる。

そして、カワシンジュガイの生息習性から、ヤマメやイワナ
などの渓流魚がいなくてはならない。






カワシンジュガイは、タチガイとも呼ばれている。
川底に身を縦に埋めて、口を出している様子から付けられた
別称だ。(中央下)






ちょっと探しただけで、これだけの貝が見つかった。
かなり生息密度は高そうだ。



アイヌの人たちは、この貝を研いでナイフ代わりに使ったという。
以前食べたことがあるが、身がしなくて食用には不向きと見た。
この貝がこれからも生き残っていくためには、幸いというべき
だろう。

貝を流れに戻してこの場所を去った。



四つの国がある処

2010-07-06 14:01:49 | 「ユー」のそと

川が増水して、清流とはいかないがその面影はある。
橋の上から川面をのぞき込むが、これがけっこうコワい。




なぜならこの橋、欄干が無い。
増水して橋が沈んでも流れの抵抗が少なく、上流からの流下物も
引っかかりにくくしているからだ。

ここを自動車で渡るのも、けっこう緊張する。
近間のオバチャンが、すいすい運転しているのを見て運転者は
渡る気になったようだ。

酔っぱらって自転車で渡ると高い確率で「沈下」の予感がする。







四万十の流れに名物の「沈下橋」と呼ぶ永久橋らしい。
地元の人の生活の橋だ。






黒潮の町を走っていると、こんな南国風の木が生えていた。
こうしたものを見て、遠くへ来たことを実感する。







その後ろ姿は、もしや、時の人のあなたでは?
こんな高台にお立ちとは、知らなんだ。

「これが太平洋ぜよ」と言ったとか、言わなかったとか…。





月はないが何となく風情のある浜である。
向こうにタンカーが無ければもっといい。







「日本三大がっかり」と言うらしい。
別にがっかりはしないが、人寄せの効果?は無視できない。
その証拠に、ここに来ている。
(宿所の裏手だっただけなのだが…)

因みに、あとの二つは「北の国の時計台」と「南の國の守礼門」や
「オランダ坂」など諸説あるようだ。







翌朝、時間があったので、城山へ来てみた。




やっぱり、こんな石積みにも職人技を感じる。
改めて、城というのが膨大な資材と労力の上に建つことを
実感する。





天守閣に下々の者が簡単に登楼できるようになったのは何時の頃
からか。

「飲食はするな」「手摺りの外へ出るな」「ヒルネをするな」と
注意書きがあったが、そりゃあそうだろう。









お城の石段横に、ハマユウが咲いていた。
この花も初見である。

また、遠くへ来た実感が少しだけした。