セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

薪積み仕舞い

2011-07-31 16:39:13 | 薪・ストーブ

ここ数日涼しい日和が続いたので、一気に薪積みを終えた。
「お盆前には」と、思っていたので一安心。

 雪のある内に地元の材木屋さんに頼んであった薪が、6月に届いたものだが
ありがたいことに、小割りにしてあった。

当たり前だが、割ってある薪は、丸太や玉切り薪とは大違いということに改めて
気付かされた。

 

 

 

 

トラック二台の薪だったが、積んでみると高さと奥行き1間(約1.8m)、幅4mちょっとの
量になった。

屋根代わりに波トタンを使うので、奥行き1間弱という規格は重要だ。
この薪では、5列に積むのがジャストサイズとなった。

ざっと見たところでは、ワンシーズン以上のボリュームはありそうだ。
こういった薪がいつも手に入る訳ではないが、ありがたい。

 

 

 

ある程度乾燥した堅木のいい薪だ。
わが家のストーブには少々小振りだが、贅沢は言っていられない。

去年の薪仕舞いが、10月だったと記憶しているので、今年の早さは、
格別だ。

 

 

 

 

上段、去年の薪。
下段左は、一昨年の薪で、右は焚き付け用の端材。
薪集めには苦労するが、これで、三シーズンは大丈夫と見た。

男の甲斐性を、薪の量で量られる時代があったそうだが、このくらいでは
まだまだ?
甲斐性を示すのは、大変だ。

 

 

薪小屋には、まだ古い薪があるので、今シーズンはこれを焚いて
しまおうと思っている。

焚いた後から、新しい薪を運び入れるので、どうしても奥の方に
古い薪が溜まってしまう。

ほとんどが堅木薪なので、ぼけることはないが、何年も置いて
ワインやウイスキーのように熟成するものでもない。

 

 

 

 

今シーズンの功労者は、この半ゴム手袋だ。

数年前からホームセンターなどで出回っている、薄手の化繊生地に、
これまた薄くゴムをかけた新種のガーデングローブだ。

これまで、革手袋を使っていたが、今年は薪割りの手間がなかったので
これで積んだ。
皮手よりも安いし、案外丈夫で、皮と違って濡れても気にならない。
しかも、本来目的の庭仕事にも使えるのでお薦めだ。

手袋の甲には「グリーンフィンガー」とある。
売り場の横には、オレンジやら赤手袋が並んでいたが、「オレンジフィンガー」
「レッドフィンガー」となっていたかは、思い出せない。

「ゴールドフィンガー」は、ダブル・オー・セブンだったかな。

 

 


きのうの夕暮れ

2011-07-26 21:11:24 | 一本カラマツ

夕暮れ時がいい季節になってきた。

夕映えというのか、茜空か、
陽の沈みかけから、落陽までの間、
それから、暗くなるまでの一時(ひととき)。

黄昏時は、人の顔を見分けにくい暗さに、
「誰ぞ彼は」と言い、それが「たそがれ」になったと
ものの本にある。

昔のヒトは、風流だったな。

 


実や種など

2011-07-23 21:08:54 | ぐるりのこと

この時期になると、春から初夏にかけて咲いた花に、実や種を付けるものが
目立ってきた。

そのままやり過ごすものが多いが、中には種を取ったり、こぼれ種で芽が
吹きやすいように手をかけたりするものもある。

 

オオカメノキも、とうに花は終わり、実が色づき始めている。
こちらは、手をかけないグループの筆頭。

 

 

 

 

ジギタリスは、花が咲く先から種ができてくる。
大量の種を飛ばすので要注意。

 

 

 

 

 

ゲラニウム(フウロソウ)類も、独特のスタイルの種を作り始めた。

ゲラニウム・ブルー(左)と、野生種に近いフウロソウ(右)。
同じゲラニウム属なのに、微妙に種の出来方が違う。

 

 

こちらは種になる前の、ゲラニウム・ブルー(左)と、ゲラニウム・ビオコボ(右)。
面白い。

 

 

 

 

 

ルピナスは、いつものように豆の鞘のような種を大量に作っている。

ここのルピナスコーナー自体が、いただいた種から育てたのだから、無限に拡張して
いくことも可能だが、今のところ、そういった予定はない。

 

 

 

 

 

花を終えたオオハナウド(左)は、種の重みに耐えかねるように茎が折れるものも多い。
その点、もっと大型の花を付けるエゾニュウ(シシウド)は、枯れてなお直立する。

左、ワイルドストロベリーと言っているが、エゾノクサイチゴと思われる。
赤い実は素朴なイチゴの味がする。

 

 

 

 

去年のこぼれ種から芽を出して、いっぱいになった若いクリスマスローズ。
今年の予備軍も、下を向いた花の中にできつつあるようだ。

 

種はこぼれて、石垣の下まで小苗が育っている。
何となく他の雑草のように抜きがたく、かといって数が多すぎて、はて、どうしたものか。

クリローの苗はいい値がするから、ポットに入れて2~3年育てれば、ちょっとした商売に
なるかも知れない。
ただ、花色は、咲いてのお楽しみとなる。

 

 

 

 

 

十数年前、クルミの実の外皮を取るために土に埋めていたのが発芽したオニグルミが
こんな実を付けるまでになった。
何となく、わが子を見るようだ。

この分で行くと、わが子で胡桃餅の原料を調達できるようになりそうだ。

 

 

 

 

先月いただいて植えたクロホウズキに花が咲き、その名のとおりの実を付け始めた。
このあとどうするのか聞いたような気がするが、はっきりしない。

この場所で、落ち着くまで少し増やすことにしよう。

 

 

 

 

この夏始めて、シオカラトンボが飛んできた。

石の上でじっとしているので、もっとクローズアップしようと近づくと、
トンボもバカではなく、何処かに行ってしまった。

赤とんぼのハネを取ったら、柿の種になるらしいが、
シオカラトンボなら、何になるのだろう?

 

 


夏空

2011-07-18 21:57:36 | 庭・ガーデン

何だか、久しぶりに抜けた青空を見た気がする。

「海の日」は一番晴天率が高い日を選んで決めたと聞いたことがある。
全国的には解らないが、今年のユー地区に限って当たっている。

フランス菊を下から仰いだアングルで夏空を狙ってみたが、なかなか上手く
いかない。

 

 

 

デルフォニウムが盛りだが、エキナケアやベルガモットが蕾なので、このコーナーは
全体的に葉色の状態。

 

 

 

エリンジウム・アルピナムも、今ひとつ青味が足らない。

 

 

 

 

二年草の白花サルビア(左)と、デルフォ(右の右)とジギタリスの花後(右の左)。
サルビアはこれで枯れるので、来年以降のために種を確保しておこう。

 

 

 

 

ベルガモット(左)と、ロシアンセージ(右)は、まだ葉のまま。
これから花を付けるものは、勢いがある。

 

 

 

 

 

朱一つ、ワイルドストロベリー(左)。

開き始めた、アンテミス・レモンイエロー(右)。
植えた場所では育たずに、レンガの間に根を張って大きくなった。
これも、種を取って意図する場所に移動を願いたい。

 

 

 

 

日差しも強いので、葉陰も濃い。
芝とも言えない雑草芝だが、短く刈り込んでやると傍目には見易い。

 

 

 

 

雨に倒れる前に、デルフォの立ち姿を。

この庭では、夏を代表する花だが雨風に弱いのが難点。
おそらく、次の雨で倒れてしまうだろう。 

 

 

 

 

 

シェードガーデンでも、繁殖力旺盛なフランス菊、ダイアーズカモミール、
アルケミラモリスなど、居場所を得て勢力拡大の最中。

 

 

 

 

一本カラマツも、夏姿で出演中。

今朝は、なでしこジャパンの決勝戦を見るのに早起きしたので、一日が
とても長い。

 

 


チャシから浜へ

2011-07-09 21:03:00 | 「ユー」のそと

チャシは、アイヌ民族の砦跡である。
年に数回、植生調査に行く。

葦と笹に覆われた湿地の踏み跡を行くと、チャシが見えてくる。
広大な湿地の中に、島のように取り残された台地だ。

このチャシからは、様々な遺物が出土している。
江戸時代の古銭も出てきたというから、内地とも何らかの交易が
あったと考えられている。

 

 

チャシに登る。
湿地唯一の高台だから、ここから眺めるだけでも来た甲斐がある。

 

 

チャシからの眺望。
橋の向こうに見えるのはオホーツク海。

この湿地も、乾燥化が進み湿原植物の多くが失われている。

 

 

 

そんな中で残っている一つが、モウセンゴケ。
小さな食虫植物だが、イー町内にはここにしか見られない。

この日は、比較的多くの植生個体数を確認することができた。

 

 

 

 

 

湿原の花、ノハナショウブ(左)と、シロバナニガナ(右)。

 

 

 

 

 

ラン科の花だが、不明。
図鑑では、ホソバノキソチドリに近い気がする。

 

 

 

湿地の流れの行き先は、オホーツクの海。
では、そちらに廻ってみよう。

 

 

 

 

チャシからほど近い、オホーツク海の浜。

 

 

 

ハマボウフウの花が咲きかけていた。

 

 

 

 

 

エゾスカシユリ(左)と、エゾカンゾウ(右)。
この浜の代表的な初夏の花。

 

 

 

そして、ハマナス。
さしずめ、浜の女王と言ったところか。

 

 

 

 

ナワシロイチゴ(左)と、ハマエンドウ(右)。

 

 

 

夏が過ぎると、この浜はアキアジ(鮭)釣りの竿が立ち並び喧噪の日々となる。
海浜植物の宝庫だが、砂浜を走る車の轍が痛々しい。

 


小暑・七夕前

2011-07-07 20:59:29 | ぐるりのこと

いつの間にか、七月・文月に入っていた。
暦を見ると小暑、世間的には七夕の朝となるが、
北の国この辺りで七夕を祝うのは、一月遅れの8月7日。

ただのぞろ目の日が始まった。

朝から日差し強く、暑くなりそうな予感がする。
南の島から仕入れてきた、風鈴?(Wind Chime)が、
カラン・コロンといい音を奏でている。

 

 

 

まずは、いつもの画像から。
いつの間にか、葉陰が濃くなっていた。

サイロの向こうのハルニレは、今年たくさんの花を付けたせいか
葉数が例年より少なめだ。

 

 

 

一本カラマツも、すっかり夏姿となった。

 

 

 

 

 

珍しくもないが、ここの花壇には今年初お目見えのジキタリス。
去年、苗で植えたものが、二年目で咲いたものだ。

 

 

 

ヒューケラとゲラニウムだが、それぞれ花色が上品なところが気に入っている。
花札には、ヒューケラ・ストロベリースワールと、ゲラニウム・ビオコボとある。

 

 

 

巣箱の主は、とっくに巣立ってしまった。
カラスならぬ、空巣(からす)。

 

 

 

 

カラマツ林の中では、ギョウジャニンニクが白い葱坊主を、今を盛りと咲いている。


やがて種をまき散らすのだろうが、そうやっている内に、もう食べきれないくらいに
増えてしまった。

 

 

 

 

 

薪仕事は…、半分積んだあたりで止まってしまっている。
それも、これも、割った薪が届いた安心からか。
(いつもは、丸太そのままで届く)

サイロの壁に、コムクドリが巣立った穴が見える。
去年刈り揃えたサイロの木蔦が、もう勢いよく上へ上へと伸びている。

 

 

 

いつの間にか、オマケにもらったイタリアンパセリの種から本葉が
出てきていた。
その内、自然繁殖するように地植えしておこうと思っている。

今日はやはり、日中30度近くまで気温が上がった。
北に夏が来た。