雪解けを待ちかねるように、隊が始動した。
今回の調査は、ユー地区の基線が発する場所の背面高台。
この高台では、過去に、古代人が日々の生活を営む物証が出土している。
その調査の手始めとして、移動しやすいこの時期に現地を確かめに出動したもの。
ここからの眺めは、以前紹介したことがある。
今回もHDR画像処理をして、メインの眺めをトップに。
スタートは、近くの駐車帯から。
坪足だったり、スノーシューだったり、クロスカントリースキーだったりと、足回りは
それぞれ。
naomintは30年以上前のクロカンスキーを持ち出してみた。
だが、これには残念な結末が…。(後述)
来し方を振り返ると、雪原の向こうにユー地区市街。
高台を詰めると、向こう側の沢の上へ。
古代人は、この沢を遡って、ここに住み家を作ったのか?
それぞれ、快適に移動しているように見えるが、当方のクロカンスキーのバランスが
取れず、何度も尻餅をついてしまう。
こんなはずではなかったのに…、とココロで思っても身体は言うことを聞かない。
仕様がないので、潔く?スキーを脱いで坪足組に合流。
はぁ。
雪の上なので、古代人の気持ちになって、専ら「地形」「地勢」を見ることに徹する。
ここは多分、無雪期に再訪することになると思われる。
調査移動している内に、大型の足跡発見。
この場所で、これだけ大きなのはあれしか居ない。
いえいえ、雪男ではない。
オヤジ、いわゆるヒグマのこと。
比較的新しいので、昨日あたりここを通ったのだろう。
ぐるっと巡って、高台の突先(とっつぁき)に。
ここに来ると、ユー地区市街地が遙かに見える。
アイヌコタンの人々は、ここにチャシ(砦)をつくったらしい。
いったい、何を見張り、何から守る目的で?
HDR画像ではない、ユー地区市街地遠望の図。
しばし、アイヌの人たちの気持ちになって考えてみる。
「ヒトは、高く眺めの良いところがスキ」というのが、当方の結論。
調査のついでに、隊のメンバーをいつものフクジュソウの谷に誘った。
花は、少し開き気味で、花びらの汚れやキズが目立つ。
やはり、ここの花に関しては、もう一週間早いのが正解。
それで、最後はやっぱりエゾリス・チビトト。
ここ数日姿が見えなかったので、てっきりお山へ帰ったのかと思っていたが…。
もうそろそろだよ、キミ!