弥生三月も、はや10日。
今朝は氷点下13度ほどのプチシバレだったこともあり、堅雪に
なったようだ。
気温が弛んだり、冬の雨が降った後にシバレが来ると、雪面が
堅くなって上を歩いても抜からない。
これを「堅雪(かたゆき)」と呼んでいる。
堅雪になる頃には、ネコヤナギも芽吹いているので、雪の上を
歩いてお目当てのヤナギの木まで取りに行ったものだ。
ネコヤナギにも種類があって、枝が赤っぽくて粒の大きなお気に
入りの木は多くはなかった。
その木の下まで来ても、「ねこんこん」がたくさん付くのは、はるか
梢の上の枝。
多くは持ち帰れなかった。
デッキ飯店は相変わらず繁盛。
常連のハシブトガラさんには、よく似たコガラがいるが、見分けが難
しい。
バンディング(霞網による野鳥調査)をしている友人によると、確かに
二種類いる、とのことなので、この辺りに両種は混在しているものと
思われる。
ここからの受け売りだけれど、ハシブトとコガラの違い。
【ハシブトガラ】
1、名の通り嘴が太く、上嘴基部で、やや膨らんで見える場合もあり、嘴合わせ目が白っぽく見える
2、頭と、喉の部分の黒部分に光沢がある
3、足は太めで、ささくれだって見える
4、平地の疎林や都市部の公園(一番北海道では身近な一般的なカラ類)
5、次列風切縁の白色部分は目立たない
6、尾の先は角張る(先端がすり減ると不明瞭になるので要注意)
7、コガラと違い、自ら、巣穴を掘らず、樹洞や、キツツキ類の古巣を使う
8、地鳴きは「チチ、ジェージェー」で、コガラよりもやや高い鋭い声だが、聞き分けは困難
9、さえずりは、フィーフィー、チィチィなど、リズム感がある
【コガラ】
1、嘴がハシブトガラよりも細く直線的に尖り、嘴合わせ目が白っぽく見えない
2、頭と、喉の部分の黒部分に光沢が無い
3、足は細く、ささくれて見えない
4、常緑針葉樹林や、針葉混合林に多い
5、次列風切縁の白色部分が目立つ
6、尾の先は丸い(先端がすり減ると不明瞭になるので要注意)
7、自ら、雌雄協力し、枯れ木に穴を掘って営巣
8、地鳴きは「チチ、ジェージェー」で、コガラよりもやや甘く鼻にかかるような声だが、聞き分けは困難
9、さえずりは「チチョー、チチョー、ヒツー、ヒツー、ツチーツチーなど、単調で抑揚に乏しい
北海道のコガラは、本州産の声とは違い、サハリン産亜種の声に似る
もっぱら使わせてもらっている見分け方は、1.嘴の合わせ目の白っぽさ 2.頭のベレー帽の光沢 3.尾の先の形 4.足のささくれだち など。
ハシブトガラとコガラの、嘴の違いがわかるだろうか?
(コガラの比較画像は、こちらの画像8を拡大利用させていただいた)
ここに来ているほとんどは、ハシブトさんと思われる。
コガラの画像を見ると、嘴が真っ黒で、姿全体が白っぽい印象が
強い。
そうなると、いつの日かコガラくんが寄ってくれることを期待してしまう。
いえ、ハシブトさんがキライということではないので、誤解なきよう。
日の出も早くなって、朝7時には山の端の上まで昇っている。
夕刻の画像ではないが、この時期「日脚伸ぶ」の印象が強い。