セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

朝飯前

2010-04-26 21:31:35 | 一本カラマツ
タイトル名を、朝の光の中で~とかナンとかしようと思ったが、
こうなってしまった。
気持ちの良い朝だったので、朝飯前にカメラを持ち出して
家の周りを徘徊したのだから、それでもいいか。

一本カラマツの周囲も芝生が見えてきた。
樹下の大量の小枝が長かった冬を物語っている。





小屋周りも小径の部分は雪がなくなった。
ただ、軒下はまだたっぷり。





スノードロップの周りも土が出た。
球根類が凄い勢いで芽を伸ばしている。






左の雪山は母屋の軒下。

その内、カラマツ林の梢でカラスが巣作りを始めるのだろう。
庭仕事中に後ろから威嚇されるのは、かなわない。
何とか、フレンドリーにいかないものか。





裏山から

2010-04-24 15:29:18 | 野の草や花
毎年のように来るこの場所、今年はいつもより一週間ほど
早く出かけた。
まだ、谷地は雪の下。
南向き斜面の山肌は、残雪との斑模様になっている。





山裾に芽出しは始まったばかりで、ざっと見る限り花は
まだない。




オドリコソウとニリンソウの若芽。



こちらは、コバイケイソウ。



アザミ(エゾアザミ?)三姉妹。
トゲがあるから女性名詞ということではない。






麓の花も開かない時期に少し早めに来たのには訳がある。
そこで、それを確かめに裏山に上がってみることにする。

まだ、残雪が残っているので、昔の作業道らしい跡を辿る。





途中、ギョウジャニンニクの手頃なのと、花が開いている
エゾエンゴサクを見る。

ちょっと、期待が高まる。






最後の登りは、残雪が切れて藪こぎになってしまった。
でも、笹が寝ているのでまだ上りやすい。

裏山からのユー地区市街地の眺め。
やや左奥に、カラマツに囲まれて家の屋根が見える。
手前が、横断してきた谷地(やち)になる。

昨年秋に、向かいの山の中腹からの画像をアップしたことが
あった。





こちらは、雪に覆われた谷地。







家の辺りを、ちょっとズーミングしてみた。









裏山からの眺めを楽しんで、探しながら降りると途中に…、
あった
天然物のフクジュソウ。

この裏山は、「斜面が黄色く見えるほど」のフクジュソウが
自生していたというが、今はこうして探さないと見つからない。



目を凝らして藪の下を見通すと、ぽつら、ぽつらと、黄色い花が
見える。

山裾では失われたが、少し藪を漕いだ場所には、まだ残っていた。
市街からほど近い場所で、春一番に福を呼ぶ花を見ることができる
場所も少なくなった。





もう少し下ると、ナニワズの花。






麓では、雪解けの流れの中に、エゾリュウキンカが蕾を堅く
していた。

やはり、花にはちょっと早い。






フキノトウも、土が見えているところなら、探さずともあちこちに
顔を出している。

丁度良いのを、二つ三つ摘んで裏山を後にした。





雪どけ進む

2010-04-18 13:07:45 | 庭・ガーデン
日ごとに雪解けが進み、気付いたときには色んな
芽出しが始まっている。

ここでは、クリスマスローズの花芽が待ちきれない
様子で顔をもたげている。






スパニッシュ・ブルーベルたち。






クリスマスローズの花芽のアップと、窓の下の解け際
で伸び始めたチューリップ。




シラカバの根元にも…。




スイセンの芽と、いつも早いスノードロップ。





こちらの根元には、チャイブズの細い芽が集団で。






解けてから芽を出すのではなく、春の気配を察知して
芽出しをすることがよくわかる。





ブルーベリーは囲わないと枝が折れてしまう。
カーランツは、この状態から徐々に枝を戻してくる。
因みに、画像はないが北の国産のハスカップも囲わない。






最後に、これ(西洋ワサビ、ホースラディッシュ)を掘り出して
食卓へ上げることにする。

春の訪れは、目と舌で味わうのがよろし。





シラカバを倒す

2010-04-17 15:11:53 | ぐるりのこと
デッキ近くに立つシラカバの木を一本切り倒した。
一本というより、株立ちで二本に分かれている内の片方と
いったほうが正確かも知れない。




一週間ほど前の伐採前の画像と並べてみた。
外の立木は、家から遠ざかるように立っているが、この
シラカバだけは、家の方に覆い被さるように伸びてきたので、
以前から気になっていた。

伐採したもう一つの理由は、夏場、葉が繁るようになると
BSテレビの画像が悪くなることだ。
この木の枝がBS電波を遮るためだが、その都度枝を払って
当座を凌いでいた。

しかし、シラカバは他のどんな木よりも生長が早いのだ。
このままの方向に育つと、手に負えなくなるのは明らか
だった。






それで、雪のある内にと思い倒した。
雪があると倒したときにクッションになるし、ハシゴを
架けるとき雪の厚さの分だけ高く架けられる。

シラカバ一本を始末した後の状況だ。
もちろん、その内割って乾燥し薪になる。
枝も柴にして着火の時に使う。

無駄にしない事が、これまで日陰とさわさわとした葉擦れの
音を聴かせてくれた、この木への供養と心得る。







年輪を数えると20本ほど。
切り株からは、絶え間なく樹液が吸い上げられてくる。

こんなところにも、木の持つ生命力を思う。




今年もキミは早かった

2010-04-16 17:28:59 | 庭・ガーデン
雪から顔を出したらすぐ蕾、というのはそんなに多くは
ない。

雪解けも早い場所だが、今年もキミが一番乗りだ。
エリカというエレガントな名前が付いているが、
寒さに耐えて咲く様子は、英名ヒースがよく似合う。




雪が解けたといっても、周りはまだ50㎝ほどの積雪、
雪がないのは木の株の周りや、南向きの壁の下、
雪かきをしていた小径、撒いた灰が良く効いたところ
くらいのもの。





西日が差して逆光気味だが、シラカバの株の周りには
スイセン類やムスカリが芽出しを始めた。
と言っても、ムスカリなどは雪の降る前から秋芽を
出していたが。




数日寒い風が吹き雪も降ったが、そんなものは一日の暖気、
強い日差しで消えてしまう。

春の花たちは、いくら寒や雪が戻っても、強気でどんどん
芽を伸ばし、蕾を付ける。

長く君臨した王の、最後の足掻きだと知っているのだ。




せい一杯の春

2010-04-10 16:31:49 | ぐるりのこと
カラマツ林の雪が薄くなり、幹の周りはまるく溶けている。
それにつれて、林床に落ちた小枝、大枝が目立ってきた。



デッキから続く小径にも、土や芝が出てきた。






気の早い者達は、枯れ葉を押しのけて芽出しを始めている。






せいいっぱいの春だ。





軒下の雪は厚いが、すでに腐りはじめて一時の威勢はない。
玄冬は日差しに追いやられ、青き春が陣地を広げる。

緑を纏った小さき者達も、それを知っているのだろう。







シバレの朝

2010-04-08 21:59:43 | 雪・シバレ

朝方冷えて、周囲の木々に霜の華が咲いた。
青空に白い華が映える。








こんな朝は、雪も堅く締まっているので林の中を歩き回る。




朝日の差さない日陰に居ると、指先が凍えてくる。




ご近所にも触れて回ろうか。




早起きは三文の徳。






ポロヌプリ。
親なる山、大きな山を意味する。

あと一ヶ月もすると、この山の麓に続く道も開くだろう。
今はまだ遠く、白い山だが…。



春早い川

2010-04-04 14:28:34 | ぐるりのこと
雪解け水で川の流れが黒々としてきた。
源流域では、まだ厚い雪に覆われているので、水の増え方は
それほどでもない。
川縁のネコヤナギも、この暖気で花(花弁)が開き始めたようだ。





同じ川の上流方向を見る。
右奥からオムロシュベツ川が本流に合流している。
「オムロシュベツ」は、アイヌ語で「川尻が塞がった川」を意味
するそうだ。
確かに、上流からの本流の流れがオムロシュベツの合流点を塞ぐ
ように土砂を堆積さている。

地形や自然を表現するアイヌ語は含蓄に富み、語彙も豊かだ。






ユー地区市街の中心に寒暖計のモニュメントが建っている。
現在の気温、その年の最高気温と最低気温がデジタル表示
されるハイテクモニュメントだ。
これは、ユー地区が冬のシバレでたびたび全国一になるので、
そんなあたりから発想・企画されたようだ。

因みに、現在温度は6℃で、今年の最高気温は2月25日の
11℃、最低気温は2月17日の氷点下26℃。

温暖化と言われるが、最低気温がこの程度だと、
「やっぱりそうかな」と思ってしまうユー地区住民である。





一本カラマツの向こうの日差しも、ずいぶん高く強くなった。