セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

日の出の前、夜明けの後

2010-11-30 21:13:23 | ぐるりのこと
夜は明けて、日の出前。
雲はピンクに、地表は青みを帯びるひと時がある。
雪で覆われれば、なおさら淡い色の対比が美しい。








一本カラマツと向こうの雲も。








大ハルニレの上には、有明の月。










横なぐりの雪が、木々の幹に枝に張り付いている。
ここに朝日が射すと、眩いばかりに輝くのだが…、
まだ、日の出前。









フレッシュリースには雪のデコレーション。

11月も今日が晦日。
いよいよ日の出は遅く、日脚は短くなる。


やはり雪!

2010-11-28 19:24:51 | 雪・シバレ

朝方、雨が降ったと思ったら急に晴れだして、ぐるりが
キラキラ光っていた。
今日の雪予報は外れたか、と思っていたら降り出して午後
には上の如くに。









キラキラ輝いていた朝方のぐるり。
雪はどこに隠れて近づいたか。









ややり、近頃の予報はずいぶん確率を上げているようだ。
北の国では、未明からあちこちに暴風(雪)警報が出始めていた。
光っていた朝の風景も、やがて横殴りの雪となり、みるみる積もり始める。










湿気を含んだ雪は屋根に積もり、やがて重さに耐えかねて落ちる。
家にいると、そのたびに「ずずず」「ざー」と大きな音がする。









こんな時には、軒下に車を置くと埋まってしまう。
昨日タイヤを交換しなければ、この雪の中での作業となるところだった。

ついでに、30~40キロもあるコンクリートの固まりを荷台に積んだ。
燃費は悪くなるだろうが、雪道で安定性が増すので冬中載せている。










結局、午後からの雪は降り続き、夕方には10センチ以上の積雪と
なった。

明日の予報も雪、玄関前の通りにも除雪車が初出動となりそうだ。





明日は雪?

2010-11-27 22:15:31 | ぐるりのこと
もう何度か雪が降っているが、また明日もそんな予報が
出ている。
まだ根雪にはならないだろうが、そんな繰り返しのうちに
本格的な冬となる。

小春日和とまではいかないが、晴れて穏やかな季節の狭間の
一日だった。










いつもとはちょっと角度を変えた、一本カラマツ。
葉も落としきって、影濃く枯れ木のような姿を見せている。









お隣との間のカラマツ並木も。
歩道はどなたかさんの朝仕事でサッパリしているが、
車道の縁やあちこちに、黄色く落ち葉が積もっている。









いつもは、もっと簡単なブルーベリーの冬囲い。
売れ残りの、細い杉の焼きサキリを十数本値切って買ってきたので、
少し入念に立てかけた。

もっこ(ムシロ)を撒いたりすると、鼠にやられたりするようなので
この程度でよしとする。









オニグルミの木も丸はだか状態。
枝が、すうっと伸びるのが特徴で遠目にもこの木と解る。
剪定した枝は細くてもクルミの木、木目を磨くとキレイな
木肌が出てくるので、細工用に重宝する。










明日から週初めにかけては雪の予報が出ているので、これまで先延ばしにして
きたタイヤを交換した。
と、いっても使い古したスタッドレスから、やや新しいスタッドレスタイヤに
換えただけだ。

この、通勤兼作業用車両は、年中スタッドレスタイヤ。
使い方にもよるが、エコロジー的にもエコノミー(家計)的にも優しい方法と
思っている。

ただ、秋口には給油の度にすり減ったのを見られて新しいスタッドレスタイヤを
勧められるのには閉口する。










葉を落とした大ハルニレの向こうに彩雲がかかった。
この雲が、雪を連ねて訪れる日も近い。




冬が来る前に

2010-11-21 15:03:17 | ぐるりのこと
流れる大きな雲がかかった。
周りの枝は、ほとんど葉を落として空がよく見える。

もう冬は来ているのかも知れないが、雪がないうちは
秋の出口くらいにしておこう。









芝の上は、シラカバの落ち葉と、消え残りの初雪第二陣が
入り交じっている。







小さな葉ばかりではなく、大きなホオの葉も風に飛ばされ
あちこちに散らばっている。








ボリジはロゼット葉を広げて、来シーズンに備えている。












恒例行事 ?も終わったようだ。
玄関ドアのいつもの場所に、エゾマツの葉のフレッシュリースが
掛かっていた。

このスペースにだけクリスマスでも来たような…。












クリスマスと言えば、クリスマスローズ。
冬が来る前の枯れ野の中に、ひときわ青々とツヤめいた葉を
繁らせている。

クリスマスとはいかないが、雪が解ける頃には、また大きな
花芽を出してくれるだろう。


寒い朝

2010-11-18 20:47:31 | ぐるりのこと
晴れ渡って、冷え込んだ。
午前7時で、-7.5度。
枯れ草や花の終わった庭草に、びっしりと霜が付く。
空気もぴりっとして、初冬の朝にふさわしい。







シュウメイギクにも霜の花が咲く。








ブルーベリーの紅葉にも咲く。








カラマツの林全体が、白く染まる。
(白の場合も染まるのか?)








白く染まった?向こうには赤屋根サイロ。









大葉のアイビーについた霜が、日差しを浴びて
キラキラ光る。











古い歌の歌詞ではないけれど…、
一本カラマツの梢にも、白い花咲く寒い朝。



翌朝!

2010-11-15 21:48:31 | 一本カラマツ
葉を落として… の翌朝、
目覚めると外一面に雪が積もっていた。
どうやら、夜半を過ぎてからしんしんと降ったようだ。

前回(初雪)は、屋根から雪の落ちる音で目覚めたが、
今朝は気温が低く、雪も屋根に留まったまま。









まだ、陽が上がりきる前なので、全体が薄青い。







朝日が雲を照らして淡いピンクに染める。
サイロの脇に移した犬小屋にも雪が降り積む。








枯れ残ったエリンジウムやエキナケアにも降り積む。








徐々に陽が高くなり明るくなってきた。
カラマツの梢には、まだ黄色く葉を残している。








一本カラマツにも朝日があたった頃、テレビの天気ニュースでは
ユー地区の積雪が6センチで全国一番と知らせている。

こんな時しか全国放送されないユー地区ではある。


葉を落として…

2010-11-14 22:13:38 | 一本カラマツ
さすがに11月も半ば、周囲のカラマツも盛んに葉を
落としている。
風のある日など、「降ってくる」という形容が
ピッタリとなる。

一本カラマツも幹と枝になってしまった。









小屋の屋根にも降り積もる。
向こうのハルニレも空が透けて見える。









今日は、別働隊が動いたのだが、強い雨のため
画像があまりない。
数点のみ貼り付けてみる。

左:来春の準備ができたアキタブキの芽。
  もう中には小さなフキノトウができている。
中:タチカラウシナイ層の貝化石。
  一面にこのような貝化石が露出している場所で化石調査を行った。
  過去に、稀少な化石が出土した場所なので、年数回の調査は欠か
  せない。
右:ミズナラのドングリの根出し。
  今年は大豊作で、森には一面こんなドングリが散らばっている。
  発芽玄米ではないが、このような根を出して勢力を広げようと
  している割りにミズナラの林は大きくならない。
  きっと、こんな状態の実を食べてしまう誰かさんが居るのだろう。
  









 
雨の一日だったが、夕刻、一瞬夕日が射した。
来週の天気予報には、雪マークがちらほらと。
窓の外が、モノトーンの景色になる日も近いのだろう。



展望テラス

2010-11-06 20:30:24 | ぐるりのこと
雪が積もって行かれなくなる前に、街を見おろす山の
中腹に車を走らせた。

去年、 立冬・小春日和 にも上った展望の場所だ。








晴れ間を見つけて上ってきたのだが、ちょっとボンヤリした
空気になっている。








それでも、カラマツの葉から黄緑色がすっかり抜けて
雪近しを予感させる。

背景となっている山肌にもシラカバの白い幹が微かに
見える。









その向こうには、白さが増してきた ポロヌプリ山
アイヌ語で「親なる・大きな山」を意味する。

いち早く白くなり、春遅くまで雪が残る。
 







いつものように、ユー地区の街中にちっちゃく見えるサイロを確認して
テラスを後にした。



川下へ川上へ

2010-11-03 14:12:57 | 山や森や川や渓
いつもの別働隊が雪を前に動いた。
この日は、いくつかのテーマを少しずつに分けて短くなった
一日を使うことにした。

最初は、Pa川。
アイヌ民族が「川下にある川」と呼んだ、往事砂金採取で
賑わった川だ。

河床と川岸に青粘土が露出している場所があり、土器制作の
ための原料採取が目的。







採取場所は落差の小さな滝になっていて、その付近も脆い粘土質
のため毎年のように流れを変えているという。
エゾシカの通路となっているらしく、たくさんの足跡と獣道が
河畔に行き交っている。








粘土を採取し、河床を調査。
隊のメンバーは水辺が好きである。








「ゆすり板」を持ち出して川床をさらう隊員も。
「ゆすり板」は、砂金採取の道具である。

「日が短いぞー」と声を掛けて次の目的地へ。










道なき道を悪路に強めの車両で移動。
暖かで天気の良い日は、軽トラの荷台が快適。

その昔、川下の澱粉工場まで水を引いていた用水路を見つけた。
人力でこれだけの距離を掘り進むのは容易ではなかっただろう。

本当は、近くの旧金山の建物跡を探しに来たのだが、笹藪に
覆われていて、すぐに探せる状態ではないことが解った。
これは、また出直しとする。











今度は、途中昼食を取りPe川の支流の沢へ転進する。
Pe川は、「川上にある川」の意となる。

黄葉が進み、沢は彩られていた。
そんな中を、荒れた道なりに奥へ。









まず目に付いたのが、柳の倒木に大量に発生しているユキノシタ。
この季節を代表するキノコで、エノキタケが正式名称。

通称のとおり、雪が降るこの頃に大量に発生し、クセがなく似た
毒キノコも少ないため人気が高い。
栽培のひょろひょろしたエノキタケとは比較にならないほど美味い。

で、撮影会の後は、採集会となる。








更に進んで次に目に付いたのが、ボリボリの房なり。
こちらの正式名称は、ナラタケ。
どうも、今日は当たりが良いようだ。

当然、こちらも撮影後に採集会となる。
名前どおり、ボリボリとした感触で採集。








実はこの沢には「石炭」の露頭があり、かなり以前には沢の
住人が小さな商売をしていたこともあったという隊員情報が
入ったので、その確認に来たのだ。

上のボリボリに目が行ってしまったが、そのすぐ近くには
夏の大水でえぐられた山道に石炭層が現れていた。



触るとぼろぼろと崩れて、質は上等とは言えないが、確かに
石炭(~亜炭)である。
十分に乾燥すると、火が点きそうな感触がする。
この沢の住人が当時燃料として使い、一部を売っていたことも
頷ける。

隊としては新しい発見(確認)だ。








この日の目的をほぼ達したので、日が傾く前に戻ることに
する。

山道の傍らにはイケマ(有毒!)が種を飛ばしていた。
アイヌ語で「大きい根」という意味だそうだが、残念ながら
根を掘って確かめたことはない。
これも宿題としておこう。









この日は何も事件が起きないな、と思っていたら、
隊に欠かせない戦力の軽トラが、落ち葉に隠れた道端の石を
踏みパンクしてしまった。

スペアータイヤと交換するのに少し手間取ったが、
大事に至らず帰還することができた。

多分、今シーズンの隊のフィールドはここが最後。
宿題をたくさん残したので、来シーズンもあちこちと出没
することになりそうだ。