セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

一本カラマツ

2009-10-28 21:27:25 | 一本カラマツ
10月28日朝の一本カラマツ。
家の周りのカラマツは、防風林目的で昭和26年に植えられたので
樹齢は約60年。
一本カラマツは、カラマツ並木からぽつんと離れて立っているので
その名を付けた。

一本立ちなので、伸び伸びと枝を伸ばしてこんな樹姿になった。
始めて見る人からは「何の木?」と聞かれることも。
夏から秋には、落葉キノコ(ハナイグチなど)が収穫できるし、
たくさん松ぼっくりを付けるので、冬中カラ類やイスカなどが啄みに
来る。
今年の正月には、エゾリスが来て楽しませてくれた。

針葉樹の中で、カラ松は一番季節を感じさせてくれる樹木。
今の黄葉~落葉、冬姿、芽出しの頃、葉色深まる夏と、四季折々に
表情を変える。
北の国では移植樹だが、景色にも馴染みすっかり居場所を作った
ように思われる。

明日から一週間ほど、南の国へ。
一本カラマツに降る初雪も見たいのだが…。

秋空と

2009-10-25 20:41:16 | ぐるりのこと
秋空が高い。
一本カラマツも、カラマツ林もすっかり色づいた。
そろそろ落葉も始まって、黄色い絨毯に覆われるのももうすぐ。



シラカバはすっかり葉を落として、家の周りが急に明るくなった。



ブルーベリーも朱に染まり。
ヘレニウムが一輪だけ名残の花をつけている。


ボリジが葉を広げて、これから花の準備?



足元を見回すと、気の早いムスカリが二度目の芽出し。
枯れたフキの根本には、小さなフキノトウも…。

秋空の下、それぞれが季節を閉じ、次の春を迎える
準備に忙しい。







秋の日は短く、暮れかけた空に上弦前の月がかかる。
その月も、やがて傾いて山の端に沈んでいった。

落ち葉の頃

2009-10-23 22:52:47 | ぐるりのこと
毎日落ち続けて、さすがに枝に残る葉も少なくなった。
このくらいの木でも地面を覆うほどの量。
お山の落ち葉を集めて腐葉土を作ると、さぞや大儲けができる?
でも、お山の葉っぱで大儲けをした話は、とんと聞かない。







葉が落ちる木を知らない、遠く南の国からこの地に嫁いだお嫁さんは、
「木が、山が死んでしまう!」と本気で心配したそうな。






小さな葉っぱにも、一夏の物語が詰まっているのかな。

ケモマナイ川遡行

2009-10-18 21:57:25 | 山や森や川や渓
ケモマナイ川を遡ることになった。
今回の目的は、百年ほど前の砂金採取遺構の確認と植生調査。
余裕があれば、昭和26年まであったという毛茂間内(ケモマナイ)小学校跡の探索も。

いつもの一行は、雨で少し水嵩の増したケモマナイ川を胴付き(どうづき)を身に
付けて遡った。


時々現れる小滝や瀬を避けながら川上を目指す。
この辺りでも有数のヒグマの生息地なので、爆竹を鳴らしながら進む。



ゴゼンタチバナが赤い実を付けている。





次々と小滝が現れる。
小滝と言っても滝壺があるので、へつりながら登る。



川縁には見事なミズナラの大木や、白く紅?葉するコシアブラの幼木が。






遡行を始めて1時間ほどで、石組みの場所に。
7~80センチの石垣が30メートルほど続き、更に調査すると陸側に二段目
がある。
人力だけでこれだけの構造物を作るのは容易ではなかったと想像する。
これも、砂金が持つ魔力のなせるワザ?




更に遡ると、岸壁がそそり立つ場所に。






「奥の滝」だ。
これまでの滝でもっとも落差と水量が大きい。
ここで昼食を取り大休止。



周囲は岩壁に囲まれた函の中。
石清水が滴り落ちている。



更に上へ。

トリカブト類の葉が黄色くなっている。
岩清水でコケ類も良く育っている。




上流では、新たな石積みを発見したが、強い雨が降り始めたので林道へと逃げた。
本日、流れの中約6時間の行動。


小学校跡はクマザサと藪に飲み込まれたのか、見つからなかった。
一枚の写真も残っていない幻の学校。
またいつか、探しに来よう。


仕込み

2009-10-17 22:00:08 | 庭・ガーデン
シュウメイギクが盛りを迎えている。
一重咲きはやや終わりに近づいているが、八重咲きピンクは見頃に。



はびこったラミウムを少し整理し、スペースを作る。
来年に向けた仕込み作業。


「少し整理」といっても、繁殖力旺盛なラミウムだからすぐこんなになる。
掘り起こして根こそぎ抜かないと、すぐ同じ状態に戻ってしまう。



何を仕込むかと言えば、これ。

火星人のミイラではない。
エレムルスというユリ科の花の塊茎。(根っこ)
1メートル以上に育つ大型の花なので、上手く咲いてくれると地味ガーデンも
少しは華やかになるかな。



やっぱり火星人を埋葬しているみたい。(合掌)
復活?しやすいように元肥を入れて埋め戻す。

丈の短いチューリップも少し仕込んで作業完了。




カラマツが所々色づいてきた。
ハスカップ(低木)やミズナラも葉を落とす準備に入ったようだ。

ユキムシがやけにたくさん飛んでいるな。


何か降臨?!

2009-10-12 23:11:58 | ぐるりのこと
夕方、なにげに林を眺めていたら、クルミ(の実)から植えて大きくなったクルミの
木のところだけに一瞬光が射した。
何かが降りてきた!?ような気がして…、林の中へ。




盛りが終わって、切り戻したラムズイヤーから新しい芽が出ている。
野良生えのようになったタンジーの花が数輪咲いている。




これも咲き終わった、サイハイランのツヤめいた葉が行儀良く並んでいる。





林の下で、強い霜が降らないので、まだ赤くならない蔦ウルシ。
ツヤのある赤緑の新芽や真っ赤に紅葉したものは、それらしいのだが…。




刈り取ったエゾネギから、柔らかそうな新芽が出そろっている。
思わず、薬味にしたところを連想してしまう。





来年の開花が期待できそうなクリスマスローズたち。
低く積んだ石垣の向こうには、まだ花や実を付けるワイルドストロベリー。






ずいぶん前に刈り倒したミツバも、落ち葉と一緒に小さな葉で地面を覆う。
サイロから風に飛ばされた、キヅタの赤い葉が一枚アクセントをつけていた。




林の中はいつもの風景だったが、光と一緒に少しずつ季節を深める空気が降りて
きていることに気がついた。



刈り納め

2009-10-10 14:25:06 | ぐるりのこと
毎日の気温も低くなり、芝の伸びも緩やかになってきた。
芝の上に生えているキノコを採集してから、二週間ぶりの芝刈りをした。

エッジを数周刈った後、斜めに芝刈り機を入れていく。
こうすると、縁を考えないで刈れるので効率が良い。



この季節になると、芝の上にたくさん落ち葉が散っているので、刈ると言うより
掃除機を掛ける感覚になる。


すぐに、刈った草を溜めるバックが落ち葉でいっぱいになる。
こうなると頻繁にバックの中身を捨てなければならないが、運動にはいい。
多分、堆肥づくりにも。



一夏分の、芝と落ち葉の山。
三年ほどこのままにすると、下の方から良い堆肥になる。
イネ科の芝は繊維が腐りにくいので、完熟するには思ったより年数がかかる。



名機、ツチヤ製芝刈り機RA480。(愛称:強刈りくん)
15シーズン目となるが、ほとんど故障知らずで働いてくれている。
まだまだ現役。






上(二階)から見ると、芝に入り込んだ雑草は歴然。
縦写真やや中央で色が変わっているのは、ウツボグサ。
セイヨウタンポポ、ブタナ、シロツメクサ、コウリンタンポポなどが点々と入っている。

芝の生長も緩やかとなり、今シーズンは(多分)本日をもって芝刈り納めとする。
よく働いてくれた「強刈りくん」のメンテでもしてあげよう。

立待月

2009-10-06 23:14:44 | 天界ヘブンズ

陰暦15日が十五夜、翌日の月が十六夜(いざよい)、そしてその次の十七夜が
立待(たちまち)月。

月見る月(陰暦8月の月)は過ぎたけれど、良い月が出ていたので年代物の望遠
レンズを取り出してみた。




ちなみに、十八夜は居待(いまち)月、十九夜が寝待(ねまち)月又は臥待(ふしまち)月、
陰暦20日の月は、更待(ふけまち)月となり、月の出が夜ごとに遅くなる。



そして、下弦の翌日は二十三夜月となり、月の出は夜半を過ぎる。
この夜中の月の出を待つのが「二十三夜待ち」で、願い事が叶うと言う。

午前零時は昔の子の刻で、「子の刻参り」は願掛け参りのことだから、関連が
あるのかも知れない。





月に群雲…。

昔の人は、風情があったな。


三つの秋

2009-10-04 22:35:41 | ぐるりのこと
咲き誇っていたエキナケアも、めっきり色あせてきた。
属名の「ハリネズミ」が良く似合う。


黄色花はルドベキアに似るが、葉はエキナケアそっくり。
(多分縁戚関係)
何れも、冬枯れてドライになるまでこのままで。




二題目は、ブルーベリー。
これが最後の収穫となる。


移植後数年経って、徐々に収穫が増えてきた。
冬囲いと、来春の施肥忘れずに。




夕方、ストーブに火を入れた。
そんなに寒くはなかったが、火を見て落ち着く季節になった。


ちゃんとした薪はもったいないので、ボケたサキリを焚く。
すぐに燃えてしまうが、ほんわかと弱い火力はこの季節にちょうど良い。




つながりの悪い三題噺になってしまった。
これも、「北の四季とエトセトラ」ということで、お茶を濁す。

明日で、このブログ「セゾン・ド・ユー」を始めて一年が経つ。
「時々更新フォトダイアリー」の副題どおり、忘れた頃の時々更新のつもり
だったが、思ったよりも更新間隔は短かった?かな。

そこで、気付いたことが一つ。
季節が一回りすると、ネタも一回りしたと云うこと。
これから重複話題が多くなると思うが、北の国「ユー」地区のあれこれを中心に
「時々更新」してみよう。

秋のラクヨウ

2009-10-04 09:39:52 | ぐるりのこと
秋のラクヨウキノコ(ハナイグチ)が芝生の中に点々と顔を出している。
このキノコは、7月末頃から出始め、寒くなる前に少しお休みしてから
再びこの時期に出現する。

通称、秋のラクヨウと呼んでいるが、夏に比べて柄も太く虫がほとんど
入っていないので、すぐに茹でて秋大根のおろしなどと和えて食べる
ことができる。

少しずつしか収穫できないけれど、芝生の中の、一本カラマツの恵みに
感謝の日々。





と、云うことで本日の収穫。
ハナイグチの他、シロヌメリイグチやハタケシメジも混じる。

サテ、何にしようかな。