
数日前、冷たい春からの脱出の「きざし」が、ようやく見えてきた。
気温は相変わらず低めに推移しているが、お日様の威力は絶大で、とたんに
春らしい景色となる。
去年の今頃は、既に芝刈りを始めていたが、それでもようやく緑がかってきた
ようだ。
こんな天気に誘われて、ちょっと近くの野へ山へ。
ちょいと足を延ばしたのは、町の近くに広がる湿地。
大雪の名残か、春水が退かずにまだ一面を覆っている。
ようやく水芭蕉の「ほう」も伸びてきたようだ。
エゾシカの足跡や糞が湿地のあちこちに残っていた。
さらさらと春の小川は流れる。
水辺に花が見られないのは寂しいが、水中にクレソンの新芽が出かけていた。
エゾノリュウキンカ(やちぶき)の黄色の花は、まだ一分咲きといったところ。
あとは…、
エゾエンゴサクとアズマイチゲが僅か咲いている。
この時期のこの場所としては、ちょっと寂しい状況。
低山の麓には、コバイケイソウが一斉に伸びを始めている。
毎年のように、誤食での中毒が絶えないお二方。
トリカブトとニリンソウが混生しているが、どちらがどちらと解るかな?
(答えは末尾に)
いつもなら、やちぶきとエゾキンポウゲで、一面の黄色のじゅうたんになる場所だが、
5月の中を過ぎて、まだ春浅い。
ということで、野草の花見は下見と終わった。
家に戻って、こちらの宿根草中心のガーデンではようやく新芽が生えてきたところ。
まだ、花とはほど遠い。
周囲の芝地が緑になってきたので、杭に頼らずとも縁(へり)が解るようになったのが
進歩?といえば進歩かな。
もちろん、球根系は早咲きのものを中心に開き始めている。
長い間低温の下に置かれていたせいか、手前のミニチューリップの花にも
シミ付きが多いのが残念。
夕刻になると、一山向こうの海からの冷気が入り込み、急激に気温が下がった。
どうやら、名のみの五月となりそうな…、いやいや、まだ10日ある。
※ 三つ前の画像の正解は…、画像上の方の葉の切れ込みが深く葉脈もはっきりしているのが猛毒トリカブト。
下方真ん中の数葉がニリンソウだが、採取の際には十分にご確認を!
湿地の画像を見て 「ヤチブキは?」と先に思ってしまう私も
いつもの場所の光景が焼き付いてる一人です
で、庭の花がお先にあちこち咲いてる我が家ですが、
チューリップだけは 先を越されてる不思議さです
さてさて ラスト12日の5月の追い込みはいかに??
5月中に 芝刈りしなくちゃならないっ?(笑) だとすごいですね
いるのかな?
と、いうのが正直なところ。
サクラ
遙か先ゆく「林の中の庭」より早い花があるとは思いませんでした。
本来ならこのミニ咲き
低温のため咲けるまでが遅かったので、ちょっと徒長気味です。
さて、さて、ラスト12日、どんなことになりますやら。