読書感想日記

最近読んだ本の感想

「あの日」 小保方晴子 著 講談社

2017-07-09 22:09:54 | 随筆
 憤りがやまない。
 純粋に、研究をしたかった若者の慟哭。
 片当事者からの記述でしかないことは百も承知である。
 しかし、もう片当事者側は、マスコミであり、我が国を代表する研究機関であり、大学であり、研究者であり…奴らを信じた国民であり…
 優秀な研究者となったかもしれない一人の若者の未来を、人生を、これほどの莫大な力が、なぶり、踏みつけ、ねじ伏せたのだ。
 若者を利用して名声と金を得た上に保身にはしる著名な研究者たち
 誰が知りたいのかわからない「知る権利」とやらを振りかざし、人の弱みにつけ込んで地位を得ようとするマスコミども
 そして、日本の研究機関と欧米の研究機関との次元の違い…
 
 後世で、IPS細胞発見と同等以上の研究であったと評価されたならば、一体誰が、責任をとれるのか…

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