なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

初はちムーチー

2009-01-03 22:40:10 | 日記
ムーチー作りに総勢7人も参加してくれました。
旧暦の12月8日は子供の健康を祈願する、沖縄の風習のムーチー作りの日なのです。
初孫のムーチーは特に力をいれて作るのです。
作ったムーチーを親戚や隣近所に配るのですね。
つまり、みんなの愛情にも支えて頂きながらすくすくと育って欲しいとの願いが込められています。
もう一つの願いは、御披露目でもあります。我が家に子供が産まれました。どうぞよろしく、と。
そこで、友人達に声をかけて手伝いに来て貰ったのです。
本心は、自分ひとりで作った経験がない。
つまり、自信が無かったので、同級生に声をかけました。
彼女の返事は「いいけど、でもムーチー作りは初めてよ」と、いうのです。「マァいいからきてよ、1人より2人ならなんとかなるかも」と来てもらい
本土出身の若いカップルにも、「おいでよ伝統行事を体験しない?」などと興味をそそるような呼びかけを。
娘は当然当てにしています。遅れて孫の両親も来てくれて、熱気が入りました。
人数が増えた分、はかどります。あっという間に100個近いムーチーができあがりました。
台所は、月桃の香りが充満ししていました。
やればできるんだ。わたしにも少し余裕もでてきました。
だってみんな私に聞くんですもの。
砂糖は何グラム入れる。水はどれ位の量?紅芋粉は何グラム?
蒸し器で蒸す時間はどれ位の時間?
誰もがわたしは主催者だけに体験者だと勘違いをしているようでした。

質問されるたびに、待ってね。とあんちょこをみながらのスタートです。
これまでは、いつもいつも周りにやってくれる人がいたのです。
保育園にはベテランが居て、わたしを当てにする人なんて居ません。
誰かが作ってくれる人がいたのです。

主体になってくれる人もいない中で、孫の為という責任感だけが先行してのムーチー作り。
しかし、やればできたのです。山のように積まれたムーチーを前にして今は満足感と安心感に浸ってます。
孫の健康を祈ります。
隣近所の門を叩き「孫が産まれてはちムーチーです。」と。
晴々とした年明けでした。

今年もまた色々仲谷お世話になりながら過ごせたらいいなーと感謝しました。