なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

市場

2008-08-12 14:34:54 | 日記
旧盆前の市場の雰囲気を味わいにいってきた。
隣近所小学生を誘い
一緒に市場散策を楽しんできた。
いやはやさすがにお盆前のマチグァーは賑わっていた。
観光客、外国人、ウチナーンチュがごった返していた。

豚の顔のマスクに見入る子ら。
真っ黒い海蛇の燻製に驚く子ら。
生きた海老をチョッチョッと指で触れては顔を見合わせている子ら。

旧盆に欠かせない、料理用の三枚肉も飛ぶように売れている。
ターンムや昆布巻きや、そうそう
さとうきびが売られている。
グーサン(杖)グソウからのお迎えのご先祖には杖が必要で
杖がわりにさとうきびを供えた。

ご先祖が家に上がるときに玄関で足を洗う。その時の
の植物、ソウロウファージ、その茎を箸にした。
お供え物を持って帰ってもらうための、頭に載せるガンシナ。

幼少のころに母や父が準備していたものを思い出す。
一つ一つが物語になっている。
悠長な物語である。

久しぶりに昔の風習を思い出し
昔住んでいた家の周りの風景も思い出し
父や母の顔も思い出した。

わいわいにぎやかに子どもたちと語らいながら
市場の中の揚げたての天ぷらを丸座になって食べた。
あっちっちっといいながら
子どもたちも満足そうだった。

ゆっくりと昔へと旅し、未来のある子どもの笑顔に浸った。