花鳥にゃん月

カメラにはまり、心に入り込んだものを写して遊んでます。
日常のどこにでもある風景・・・

大阪自然史フェスティバル

2016年11月20日 | 長居公園

 

毎年 長居自然史博物館で行われている『大阪自然史フェスティバル』

今回初めて行ってきました

博物館内にA・B・Cの3会場に 自然に関するテーマで 

様々なものが 100ほどのブースが設置されていました

 

私の所属している河内長野野鳥の会も参加です

木の実で作る 小さなバスケットが 可愛かったです

 

今回は 講堂で開催された講演会が目的で来ました

『野鳥の鳴き声の魅力と聞き分け方』

講師は 野鳥録音家 松田道生さん

 

講堂は満員でした

 

山中で聞く たくさんの小鳥たちの声は 朝の夜明け前が一番

目で餌を探す猛禽類は 9時ごろから動き出すので

小鳥たちは 安全な早朝に鳴くのではないか

それと 空気が冷たいと 音がよく聞こえるから

 

森林の鳥は 枝や葉の隙間を 通って遠くまで声が届くために

 周波数の波が小さい 高音で鳴く鳥が多く

草原など 開けた場所では 低い声が多い

例えば サンカノゴイは かなり低い声ですが300m先まで届くそうです

 

鳴き声を 声紋で見ると 違いが分かりやすい

 

 木の上で 大きな声で鳴くシジュウカラは 200m先まで聞こえる

逆に 藪の中で鳴くウグイスは 声が通りにくい

なので 鳴き続けないといけないからでしょうか

1日に1000回も 鳴きながら 縄張りの中を巡回してるそうです

ちなみに コマドリは 2000回・・・すごい!

 

ヤブサメの声は かなり高周波なので 年を取ると

聞こえにくかったり 最悪聞こえなくなります

 

最近 ヤブサメが減ったな・・・と思っていたら

聞こえなくなっていたという話には 笑いました

でも 他人ごとではありません

 

畑や草地でよく見る ヒバリは 空高く飛び上がって 5分以上鳴き続けることもある

いつ 呼吸するのか・・・多分 吐いても吸っても声が出るのでは?

ちなみに クロツグミは23分以上 オオルリは2時間の記録があるそうです

 

 

キツツキの仲間は 囀りの代わりが 木を叩くドラミングではないかとのこと

アカゲラは 1.7秒間に28回 木を叩いてるそうです

 

鳥たちが囀る目的は 縄張り宣言 求愛 強さの誇示など

でも カワセミは囀りません

多分 あの綺麗な羽で 十分誇示できてるからではないか

 

 

では どうしたら 鳥の声が聞き分けられるようになるのか

まず 鳥が鳴いていることを意識して 声を聴くこと

興味のない人は 鳴いていても気づかないことが多い

鳥の声の音域を意識して聞く 特に高音を意識して

 

実は 耳と頭で聞いている

例えば 「ホー」と聞こえれば 次は「ケキョ」だと

頭が構えて聞くので 聞こえてくる

経験を積み重ねることが大事

CDなどで 予習することも有効

 

つまり 予測して聞いているという事

季節・環境・方向などで どんな鳥がいるかを予測して

頭に浮かんだ鳥の名前から 特徴を後から確認している

ですので 室内などで 急に鳥の声を出しても 分からないことが多い

 

鳥の鳴き声を 覚えるのに 「ききなし」があります

でも ききなしは あまり意味がないそうです

それより 音色を覚えるのが大事

 

 

ヒヨドリの 夏・冬・夕方の鳴き方を声紋で比較

節は違いますが 同じ甲高い声です

声紋でみると 全然違いますね

 

 

録音すると より一層よくわかってきて 面白いそうです

録音の工夫や トラブルなどの 楽しい話をたくさん聞きました

録音の仕方も 説明いただきましたが 

私には無理そうなので 省きます

ただ 昔と違って 今は とても楽にできるようになったそうです

機械が発達してきた お陰ですね

 

コメント
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