電子メール疑惑・・・

市議選の熱気から国会の現実に引き戻された。
永田町では、「大丈夫なの、民主党?」がお決まりの挨拶となっている。

現時点では何とも言えない。
かんべえ殿が掲載している麻雀小話には苦笑させられるが、メールの真偽のほども含めて予断を許さない情勢であることは間違いない。

もちろん、与党の幹事長とITベンチャー社長との癒着問題であるから、疑われているような事実があるなら、白日の下に晒されるべきであるし、責めを負うべき人間は社会的、政治的、法的責任をきっちりとってもらわねばならない。政治の腐敗や不正を許さない、という野党の立場からすれば、このような重大問題に関する情報が飛び込んでくれば、これを看過すべきでないことは改めて言うまでもない。そのタイミングも時を選ばず、攻めるべきは、国民のために果敢に攻めるべきであると思う。

しかし、である。
私は、我が党の国会対策の詳細について知る立場にないが、いまこのタイミングでこの問題を急いで提起する必要があったのか、率直に言って疑問が残る。

年末年始にかけて、3点セット、4点セットで小泉政権は守勢に立たされ、「改革の光と影」についての徹底追及で我が党は攻勢をかけていた。野球で言えば、初回に大量得点を奪われ(昨年9月)呆然としていたところに、度重なる敵失によって突破口が開かれ、反撃の火蓋が切られた、といったところ。相手バッテリー(小泉・武部)は、面食らってコントロールもままならない中で、果たしてホームランを狙って行く局面かどうか。回も押し詰まって(会期末近く)来れば、一発逆転を狙って大振りすることも作戦として十分あり得るが、まだ回は浅い(150日の会期のまだ序盤)。

ここは、バントヒットでもいいから、相手の球筋を見極め、こつこつと塁をためて行けばさらにチャンスが広がり、大量得点の可能性もあったのではと思う。4点セットは、やがて5点、6点と様々な論点に拡大し、総攻撃に転ずる瞬間も期待できた。私の担当分野でいえば、防衛施設庁の官製談合だけでなく、上海事件や米軍再編など、追及する論点はいくらでもある。だから、永田議員の質問の詰めや裏付けを云々する前に、そもそも長打を狙って大振りする局面ではなかったことが悔やまれる。
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