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たまたま、通りがかった深夜のコンビニ、自動ドアを解放、エアコンをつけずかなり蒸し暑い店内。電気代の節約。かたや「トイレを壊す事件が、つづいたため警察の指導で当分の間お客様のトイレ使用を中止」の張り紙。トイレにかかる費用の節約。もちろん勤務はワンマン。売上を上げればあげる程利益が出ないことが、現場に浸透していることの証左だと思います。ただ青看板のハイゴンドラが抵抗させない本部の姿勢を示しているように思われました。青看板のみ、コンビニ強盗が多発しないよう十分な本部指導をお願いしたいと思います。
画像では分かりにくいですが、中には完全に最低保証まで売上を落として、出て行く経費の最少化を実践して、店利益をしっかり確保している店もあるのでしょう。
売上は客数次第。人口も減少社会になり、それでも店舗数増を行っている本部ゆえ、かつてと違い品揃えをしっかり、在庫をしっかり持ってという策は何の効果も示さない。利用者からすれば、至るところにコンビニの状況ならば、これは当然の帰結だ。ゆえに、店主が頑張ろうが、頑張るまいが、客数はその立地環境によるだけである。
もはや、どんな状況にあろうとも、売れる個数に合わせた仕入れでよい。たくさん並べれば、売れるかもしれないというコンビニ本部だけが唱える究極の無責任仕入れ理論は、どんな立地でも通用しない。ましてや、昨今の尋常ならざる人手不足だ。店としては提供できるサービスには限りがある。ワンオペしか提供できない時間帯も多々出てくるであろう。会計完了までに時間を要することもあろう。それで不満なら、他店へ行けばいいだけのこと。客数が減れば、減った客数に合わせていけばいい。そんなことを周辺の競合店と無意味でくだらないバトルを繰り返すのである。
今や、最低保証店がもっとも最強店舗となりつつある。商品を絞るため廃棄がほとんど発生しない。客数が極端に少ないので、従業員もさほど必要としない。賃金上昇が止まらない中、人件費抑制にもっとも効果があり、人手不足にもっとも耐久力が強いのが最低保証店だ。それでも耐えられる期間には限界が来る。いずれは、どんな店も経営破綻となることが避けようがないのであれば、最低保証店にして無理な経営から解放されて、自然体で自分が終わりと決めたところまでやればいいだろう。