ちょっと前に計画的読書と衝動的読書という記事を書きましたが、そんなことはいっても私の読書の実情は、手当たり次第に気の向くままと申し上げた方が正しいのかもしれません。
とにかく、積読本がいかに古漬けの重石のように動かないかということで、何年も積読状態にあるものもあるんです。
そこで今日はその積読本のベスト5を公開して、ご本たちに深謝しようかと・・・・・・。
では、第5位からご紹介しましょう。
第5位は、比較的新しく今年になってから、それもつい先月に加わった一冊ですが、三枝和子著「その日の夏」(講談社刊)です。
先日とある古本屋さんに入りますと三枝和子の著作物がかなりまとまってありました。気持ちとしてはそれを全部購入したい衝動に駆られましたが、ほかにも買いたい物もありその日は一冊だけにしました。
それがこの「その夏の日」です。女学生として迎えた1945年8月15日を題材にした小説です。
この終戦の日(あるいは敗戦の日)をテーマにした手記や日記は結構ありますが、小説となると意外に少なくて、それを三枝和子の小説として読むのはとても興味深く思ったのですが、まだ手を付けていず、今年の夏までには読もうと思っています。
さて第4位は、中原昌也著「名もなき孤児たちの墓」。
私にとっては新しい作家さんにあたり、とりあえずどんなものを書かれるのかと手に取り、最初の一編だけ読み始めはしたのですが、諸事情あってまた積読に帰ってしまった一冊です。これも少しづつ拝読いたす所存です。
次、第3位。島村利正著「秩父愁色」(新潮社刊)。
昨年の夏ごろでしたか、名古屋の古本屋さんで見つけた「妙高の秋」とこの本の2冊。「妙高・・・」を読んで、すぐに2冊とも読むのはもったいないと、取っておいたのが未だに手付かず状態なのです。
次は、第2位です。福岡正信著「自然に還る」(春秋社刊)。
何年か前に知人にいただいたダンボール一杯の古本の中にあった一冊で、読みたいと思って取り出しておきながら、未だに手付かずの一冊です。
福岡正信さんは「自然農法」の提唱者、第一人者の方で、先ごろNHKで放送されて人気を呼んでいる「猫のしっぽカエルの手」のベニシア・スタンレー・スミスさんの先生にあたられる方だったかな?
さあて、いよいよ第1位は、筒井功著「サンカの真実 三角寛の虚構」(文春新書)。
この本に至っては、いつ購入したのかも覚えがないくらいですが、本自体は2006年の刊行なので、5年より前ということはありませんし、新刊では購入していないと思うのでせいぜい3,4年というところでしょうか。
「サンカ」ワード機能で漢字が引き出せないので表題と同じくカタカナにしますが、前からサンカと呼ばれる人々に興味があり、読もう読もうと思いながら積読状態が続いているわけです。
ベスト5ということで書き出したのですが、わたしの本棚にあって読まれていないものはこの5冊に限りません。たまたま積読、本当に積んでかたわらに置いているに過ぎない
5冊なんです。
蔵書の中の読まれていない本を、これからもご紹介してその存在を確かにしていきたいと思います。
もし、それ読んでみたいと思われる方にはお貸しいたします。ただし、我が家に取りにこられる方、帰しにこれる方に限りますが・・・・・・。