昨日は長々と書き込みました。往々にブログというものは、短く端的に、余白を多く取ったほうがよく読まれるのでしょうね。ダメです。まったく真逆です。しかしこの自分のスタイルで続けていきます。まぁ、あしからずお付き合いの程を・・・。
さて、気持ちの定まらぬまま、劇団に研究生として残ることを承知してしまった僕は、地に足の着かない日々を、3月の東京の空の下に過ごしていました。
僕にとっての芝居って何だろう? 演劇は本当に一生を賭けてやる仕事なのだろうか。卒業公演を終えたこともあってか、気持ちの昂ぶりが消えて、少し沈みがちな気分が、僕の中に漂っていました。
そんな折、故郷から1通の手紙が届きました。東京へ来る前に、心を寄せていた女性からのものでした。
実は卒業公演の前にも1度手紙が来ていて、「観に行きたいのですが、行けなくて残念です。終わったら帰ってきますか? 1度逢って話がしたいです」という手紙をもらっていました。
そして、その時手にした手紙には、結婚しますと記されていました。彼女は去年の秋口かに見合いをしていたのです。その前後にも「もう秋ですね、淋しくなりました・・・」と、手紙をもらっていることを思い出しました。
彼女は東京での僕の1年を手紙で励まし支えてくれた人でした。彼女の存在が、誘惑の多い東京で、よそ見することなく演劇の勉強に励むことのできた大きな力でした。僕に夢や希望を託してくれていました。そしてなによりも、僕が自分ひとりの力で、歩んで行けるようになることを願ってくれていた人だったと思います。
そんな彼女を裏切るようなことを、僕はこの後、してしまう事になるのです。
気が付くと、彼女の結婚式が執り行われるその前に、彼女に逢おうと、僕は新宿駅からアルプス2号に乗って、中央線周りで故郷に帰ろうとしていました。
さて、気持ちの定まらぬまま、劇団に研究生として残ることを承知してしまった僕は、地に足の着かない日々を、3月の東京の空の下に過ごしていました。
僕にとっての芝居って何だろう? 演劇は本当に一生を賭けてやる仕事なのだろうか。卒業公演を終えたこともあってか、気持ちの昂ぶりが消えて、少し沈みがちな気分が、僕の中に漂っていました。
そんな折、故郷から1通の手紙が届きました。東京へ来る前に、心を寄せていた女性からのものでした。
実は卒業公演の前にも1度手紙が来ていて、「観に行きたいのですが、行けなくて残念です。終わったら帰ってきますか? 1度逢って話がしたいです」という手紙をもらっていました。
そして、その時手にした手紙には、結婚しますと記されていました。彼女は去年の秋口かに見合いをしていたのです。その前後にも「もう秋ですね、淋しくなりました・・・」と、手紙をもらっていることを思い出しました。
彼女は東京での僕の1年を手紙で励まし支えてくれた人でした。彼女の存在が、誘惑の多い東京で、よそ見することなく演劇の勉強に励むことのできた大きな力でした。僕に夢や希望を託してくれていました。そしてなによりも、僕が自分ひとりの力で、歩んで行けるようになることを願ってくれていた人だったと思います。
そんな彼女を裏切るようなことを、僕はこの後、してしまう事になるのです。
気が付くと、彼女の結婚式が執り行われるその前に、彼女に逢おうと、僕は新宿駅からアルプス2号に乗って、中央線周りで故郷に帰ろうとしていました。