ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

米屋尚子著「演劇は仕事になるのか?」

2012-02-07 17:15:07 | Weblog
 とても興味深く、おもしろく読まさせていただきました。
 現在日本の演劇と呼ばれているものの現状が、うまくひろわれ、また将来における展望なども伺える書として、貴重なお仕事だと思いました。
 私はどちらかというと数字的なこと、手続き的なことには弱いので、「アーツ・マネジメント」というものに多大の興味がありながら、もっぱらに誰かかわりに勉強してくれと思う部類の人間ですが、しかし少しずつでも学んでいきたいと思います。

 私など、本当に本当に底辺のそこのそこの演劇人です。
 星にたとえれば3等星か4等星、わずかな灯火にすぎませんが、それでもいちばん底のところで支えているという自負は持っています。
 今の活動を通してこの17年、初めて生の舞台を観るという人に数多く出会って来たからです。演劇の機会均等と必要性は、地方に暮らしていても都会と同等にあるべきだと考えます。難しいことではありますが・・・・・・。

 どこまでを「演劇」という枠でくくるかは難しいところですが、私は私のやっていることすべてにおいてくくってもいいと考えるようになっています。

 私が絵本を読めば、それは演劇です。読み聞かせとも朗読とも違う、ましてやドラマティックリーディングというものとも一線を画したものだろうと考えています。何がどう違うのかと問われれば、即答は出来ませんが、それは聴いてくださる方お一人お一人にも委ねねばならないことではあります。

 それは立体文学としての演劇、言語表現によって広がる生活に根ざしたアート、と今はまだぼんやりとですが考えているところです。
 この先どんな方向性を持って進んでいけるのか、まだ未知数ですが面白さは感じています。