千字文 (その13)

2022-07-23 19:05:01 | 篆刻


この頭だけの佛頭は数年前、韓国へ参りました折に
購入したものですが、4面の佛頭で珍しいです。
詳細は存じませんが、この21日の東寺の骨董市にも
別々の店で販売されていました。



行ったことはありませんが韓国・ソウル近郊に
臥牛精舎というところがあり、写真のように
佛頭だけの仏像もあるそうです。
この場所にはインド、ミヤンマー、中国、タイなどの
仏像が約3千体あるとのことですが。
仏教国は少ないですが様々な仏像がそれぞれの国に
収蔵されていて、現代ではネット上でみることが
できる時代になりました。



千字文・中国の徽宗の書です。



千字文・篆刻作品
写真右から

資父事君  父に資(つか)えるように 君主(君)に事(つか)えよ

曰嚴興敬  そこには厳粛さと尊敬の心がある

孝當竭力  父母への孝行には全力を尽くし

忠則盡命  主君への忠義には命をかけて励め

臨深履薄  深淵にのぞむように、また薄氷を踏むように

*「曰」(えつ)の第3画目は右の縦線から離れています

以下は単に引用です。
上記について小生が論じることは全くあり得ません。

論語に
「父母に事(つか)うるに、能(よ)くその力を竭(つ)くす」
孝はすべての行いの基本である、と。

また別の文献には
「哀しきかな父母。我を生みて苦労す」

「孝行息子」などの言葉は今では死語になっているようです。