ご紹介の字書は恐らく篆刻をされている方々で利用されていない方は稀でしょう。
「総合篆書大字典」(二玄社発行)
この字書の編者は現代日本を代表する篆刻家・大東文化大学教授、綿引滔天氏です。
発行されたのは2010年3月で、同氏が10数年の歳月をかけて手書きの字書を完成されました。
恐らく同氏は40代後半ごろ?から準備されてきたことと思われます。
甲骨・金文・古璽・簡帛・小篆・印篆の七書体、35,000の字例を全て独力で書き上げられた労作です。
字書の格調が高いのは筆による文字の表現力だと思われます。
この字書の特徴は金文では独自の古い味わい、小篆以降は大小を整えるとか書体によってまとめ方を変えられています。
篆刻で頻繁に使用される小篆は横幅2、縦3の比率で書かれていて美しい字体です。
同氏は故・小林斗盦先生編著のお手伝いもされながら研鑽されたと述べられています。
大学教授の任に、更に現代書道20人展に出品されたり個人的な作品発表を超えて篆刻界に貢献されています。
小生がこれ以上詳しくご紹介は失礼して。
この字書は小生が篆刻開始時期にはまだ発行されていなくて、残念!