庭木で円空佛を制作

2020-07-14 12:41:10 | 円空仏


この度、心に痛みを感じつつもすっかり背が高くなって手入れが難しくなった「モチノキ」を
庭から除外しました。
直径は20センチ強。
かなり以前からすっかり見事に大きく成長した姿を見て、(ずっとこの家を見守ってきたんだ)
という感慨もあり、除外するには逡巡がありました。
でも、いつかは、と思い続けつつも自分の代に決断が必要です。

決断後、自分ではとても作業不可能で庭師さんにお願いしました。

が、長年に亘り鎮座していた木をそのままお別れでは偲び難いです。
(そ~だよね、供養をせねば後悔する、きっと後悔する!)

5本ほどにカットをお願いし、円空佛を制作することにしました。
(これで供養できる!)

木肌の色はカット後初めて見ましたが少しさくら色がかったピンク系の色彩です。
 
制作前に「楔(くさび)」で丸太を割く必要があり、その作業が結構大変でした。
とても固い木で、楔を打ち込みハンマーで思い切り打ち込むのですが何しろ年寄りの力では
中々割れません。
いささか疲れました。
本当に疲れました。
でもその作業が終了しないと円空佛の制作はできません。

愈々、制作の段階です。
鑿で制作していても木肌は毛羽の如きもなく滑らかです。
でも年輪がとても締まっていて非常に硬く鑿(ノミ)を打ち込むときに腕の力をフルモードでないと
上手く行きません。

長時間の作業はとてもできず、休み休みの作業です。

今後、ゆっくりと円空佛を制作予定ですが10体以上はできそうです。
今はモチノキの供養もできてほっとした気分です。