個人的な感想・現代美術

2020-07-18 14:57:39 | 日記


偶々、古賀太著「美術展の不都合な真実」を読み、個人的感想ですが自分には
「現代美術」は一部の作家の方を除き、自分にはすんなりと気持ちに溶け込んでいかないことを
痛感しました。
まあ、ひとことで申せば急激に移り行く時代に小生の感性が追いついて行けないということでしょう。

現代美術というのは今の時代を映す鏡かもしれません。

愛知トリエンナーレは数年前に見ましたが小生には(これは・・・・・)という感じ、理解が難しいです。

岐阜県美術館での円空大賞展でも作品に斬新さは感じますが、土着性の円空とどのように結び付けたら
いいのやら、何人かの方にお聞きしても(う~ん、どうなんだろうねえ・・・)
地方発の大きな美術展は大変意義があり「モダンアート大賞」などの名称であればピッタリでしょう。

やはり審査員の先生方は一般人より数歩前を歩いておられるんでしょうね。

古賀氏の著書によれば2019年、東京の森美術館で塩田千春展が開催され67万人!の来館者が
あったとのこと。
当に現代アート、ネットで作品を拝見し、ただただ驚きです。
作品に込めるパワーも凄いと思いますが、小生には異次元の世界、まあこれも好しと。
こした来館者数が多いのはSNS効果もあるようです。

撮影禁止という作品展は時代にマッチしないと言えそうです。

著書で紹介されている数多くの現代美術作家さんたちの作品でも奇想天外な発想に驚きます。

考えてみれば現代美術作家にとって日展作家や院展作家たちと全く異なる発想や表現力がないと
鑑賞者に強い印象は与えられません。
例えばですがTVタレントさんでも強い個性がないと生き残れません。

最近は各美術館ともに一味違う企画を競っています。
作品展の評価は来館数の多さによって決まるような風潮もあるようですので。

現代美術展とは異なりますが仏像も美術館、博物館で鑑賞する機会が増えています。
当に「参拝する」「拝観する」から「鑑賞する」対象になりつつあります。
阿修羅展などの観客動員数は凄かったですね。

小生は旧守的なんでしょう、日本伝統工芸展などを見ますと作家の想いが伝わってくるようで
心が安らぎます。
絵画では若冲の発想、北斎のパワー、長澤蘆雪など個性的な作品に惹かれます。

絵画とは異なりますが建築デザインの進化には興味を覚えます。
絵画や彫刻、陶芸などは会場芸術ですが建築は公共性があり自然に眼に入ってきます。
最近は美術館などの建物も個性的で異彩を放すこともあって楽しいですね。
写真は引用ですがスペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館です。

現代美術作家の方々は5年後、10年後、20年後にはどのような作風を発表されるのか興味深いですね。
(その頃は小生、草葉の陰ですが・・・笑)

美術作家論を書くほどのレベルではありませんが1市民の雑談程度ということで。

コメント
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