続いてムーサ。
お茶会といっても、私だけがお茶を飲んでいる。
ムーサは胸から上の巨大な姿。
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「なんか話がありそうな気がしたんできました」
「がんばってね。やってね」
「なにを」
「チャンスが来たら、いろいろ」
「くるの」
「さてね?」
顔は変わらないけど、ニヤニヤ感が伝わってくるなあ・・・
「戯曲」という言葉がおりてくる。
「書くの?」
「書いてよ」
「小説は書いたけど」
「戯曲、脚本のほうがいいね」
うーん、なんかそこまで食い下がられるというか、ずっと言われると
書いてみたほうがいいのかなあ。
岸田國士、という言葉。なんか賞だよね。
「あれを目指すということ?」
「あれを意識してみるといい」
自分の人間の意図にとって、最高の情報、具体的な指針を得るとアファメーションする。
でも情報の粒度はかわらない。
まあ、とりあえず書こうと動き始めてみることが大切、か。
「ま、なーーーんかぶっこまれているというか。無茶振り感大きいけど。
あなたの目線、視点でもってそういうのなら
とりあえず動いてみますよ」
「そうだね」
腰が重いけど、頑張るかー。
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あれ、でもなんで腰が重いのかな、と思う。
腰ではなく、首の後ろが重い。気になる。
そこに口をつける。
ミギーについていたような雄弁な口。
「やったことない!」文句を言う。
「やったことなくても、やるんだよ」
なんか、すごい鮮明に寄生獣のミギーが見える。
「ここはミギーだよ」と言われる。
うぇええええええええ?
「あなたにとって、ここは、ミギー的な立ち位置だよ。
非物質的ミギー。
半非物質生命体、独自の生命体というべきかな」
うぇぇぇぇぇぇえええええええええ?!!
ミギーおるの!?
「君の知識を合成したら、ミギーが一番近しいね」
たしかに、脳内で変換しているという感じではあるけど。
エンゼルさんを呼ぶ。
「これって、大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ」
「寄生しているけど?」
「案外、人間にはくっついているものです。
あなたも以前、別のを見たでしょ。
自分にくっついていた半非物質生命存在」
あれはシマエナガと餅の合いの子みたいで、可愛かったんじゃが・・・。
「文句言わないでください。
首の後ろのその子は、あなたと半分融合して
『ミギー』のような高度な知識をもつアドバイザーです。
まあ切り離すことも出来なくはないですけど。
切り離して隔離すれば栄養なくなって干からびますけどね」
そういうと首の後に一瞬重さが走る。
「えーーーーーーっと、もしや頑固な首の重さってこの子のせい・・・?」
「そうですね」
ひどい。
「その子をなぜいま認識しているの?」
「必要だからです。あなたの役に立つからです。
ムーサと戯曲の話をしたからですね。
村上春樹の『うなぎ』みたいに、
あなたはミギーを設定して書いてみてもいいかもしれないですね」
なるほど・・・
って、なるほどじゃねーし!
「・・・まあ、ムーサと話したあとのまさかのこの流れ・・・
ならまあ・・・やってみるよ・・・」
首のうしろの存在が、半非物質的にミギーっぽい形状になってヒラヒラ動いている。
もう面倒なので、こいつの名も「ミギー」にする。
なんぞこれ。どうしてこうなった。
盛大に草生やすわ!
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