ジャパンオープン大阪2010で実施された2010年ルールについて紹介したいと思います。
まず、得点について・・・
シールの被災者が居なくなって、非常に単純になりました。
あるのは、大きな障害物、ギャップ(最大20cm)、スピードバンプ、小さな障害物、部屋の得点だけです。
・大きな障害物が黒線を塞ぐように置かれました。 この障害物が置かれた続きの線(直線なら直線、曲線なら曲線)に順方向にライントレースを再開できれば10点の得点になりました。
⇒これまでと同じ
ジャパンオープンの競技では、直線上に置かれたので、障害物に続く直線に順方向にライントレースを再開できれば10点の得点になりました。
・ギャップは最大20cmに(昨年に比べて短く)なりました。 これは必ず「壁に沿った直線」に設置されます。 ギャップに続く直線に順方向にライントレースを再開できれば10点の得点になりました。
⇒ギャップの最大の長さが短くなりました。(30cm⇒20cm)
・スピードバンプは黒線にクロスするように設置されます。 これはロボットが完全に乗り越えて、その先の黒線に順方向にライントレースを再開できれば5点の得点になりました。
今回はありませんでしたが、30cm×30cmのタイルの上に複数のスピードバンプが設置された場合は、その全てを乗り越えても5点だそうです。
⇒得点などは変わりませんが、スピードバンプ自体が直径10mmの棒になりました。 黒線に直角に置かれれば良いのですが・・・黒線に斜めに置かれると、ロボットが変な方向に誘導されるので、厳しいです。
黒線にクロスしないように設置されたスピードバンプは、単なる邪魔者なので、乗り越えて得点になりません。
・最終日には、一つ目の部屋に、小さな障害物として楊枝が撒かれました。 いままでと同様、単なる邪魔者で得点とは関係ありませんでした。
・一階には2部屋あり、部屋の入口から出口まで、競技進行停止がなく一連の動作で抜けた場合に部屋得点として50点の得点になりました。
一階はイベントがこれしかなく、昨年のルールからすると、とてもスッキリ簡単になったように思うのですが・・・ロボットの機構が複雑になり大きく重くなったことで、これまでなら普通に越えられたコースが結構難しく思えます。
・傾斜路は、ロボットが自力で登りきると20点の得点です。
⇒傾斜路の得点が30点から20点に減りました。
そして、最後の部屋に置かれた被災者(缶)ですが・・・
・プライマリは、缶を(上から見て)完全に避難場所に入れれば50点の得点です。
・セカンダリは、缶を避難場所に持ち上げて、ロボットが缶から完全に離れれば50点の得点になりました。 (上から見て、避難場所からはみ出していても得点として認められました。)
缶は立てて置かれます。 避難場所に立てる必要はなく、倒れてもOKです。 プライマリの場合は、ロボットに乗せたままでも缶が完全に避難場所に入れば得点が認められました。
プライマリの荒業として、缶を飛ばして・・・コロコロところがして救助というのも有りでした。
被災者(缶)を避難場所に移動した時点で競技終了となりました。
セカンダリの避難場所はこんな感じです。
(写真では、水準器と大きな障害物が置かれています。)
実際の競技では、レッドゾーンには大きな障害物は置かれませんでした。
(スピードバンプも無いし、楊枝も撒かれませんでした。)
でも、来年は置かれるようになるんだろうなぁ。