ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

とこしへの栄え

2019-09-01 04:40:22 | 短歌





われならぬ われとなりては とこしへの 栄えが欲しきと 闇に食はれぬ





*一応毎日詠んでいますが、なかなかいいものができませんね。これなどもあまりよくない。言いたいことはわかるが、どうもまとまりがよくない。スランプから抜け出すのはまだまだのようだ。それでも、毎日のためしは続けていきましょう。こういう努力が、のちの自分を豊かにするのだと考え、試練にも耐えていかねばなりません。

「栄え」は「はえ」、見栄えの華やかさとか、名誉とかいう意味のことばです。

自分ではない自分になって、永遠の名誉が欲しいと言って、闇に食われてしまった。

この時代、人間は盛大にうそをついて、自分とは全然違う自分を作り、それを無理やり生きてきました。

顔や肉体を人から盗んで、人生も人から盗んで、まったく違う自分になり、都合のいい人生を生きようとしてきたのです。

見栄えのいい人生が欲しかった。何にもつらいことのない、ずっといいことばかりが続く人生が欲しかった。美形になって、人に愛してもらって、なんでもやってもらえる人生が欲しかった。

わかっているでしょうが、愚かなことですね。いいことばかりの人生になど人生の意味がない。人生は霊魂の学びのためにあるのですから、時に神が与える試練にも耐えていかねばならない。そんな神の愛を無視してまで、馬鹿な人は人生を勝手に改造している。

しかしそういう人は、本当の自分を痛く剋していますから、その見栄えのいい人生を生きれば生きるほど、本当の自分がいやなことになっていく。どんどん人間とはかけ離れたものになっていくのです。

そして闇に落ちる。もう永遠に人間には戻れないところまで、行ってしまうのです。

そんなことになってはもうおしまいなのです。たとえ本当の自分がどんなに小さくても、それを正直に生きることのほうが、人間にはずっと幸せなのです。





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