ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

夢にさまよふ

2019-08-21 04:36:35 | 短歌





蟷螂の おのれを捨てて みつかひの 夢にさまよふ あやかしの群れ





*「蟷螂の」は「斧」にひっかけて、「おのれ」を呼ぶ枕詞として使ってみた例です。わたしたちの活動の最も大きなテーマは「自分自身」ということなので、こういう枕詞もできてしまったわけですが、使い勝手がよいので、つい使ってしまいます。

蟷螂の斧の「おの」ではないが、大切なおのれというものを捨ててまで、天使になりたいという夢にさまよう、妖怪の群れであることよ。

妖怪というのはきついかもしれませんが、実に自分を嫌がって天使になりたいと天使の真似ばかりしている女は、妖怪のようなものです。自分を信じず、自分を嫌がる馬鹿女は、自分が痛くてたまらず、ひとのものを盗んで自分をきれいにつくる。それによって人が苦しむことなど考えもしない。

自分が嫌だという病にひたりこんでいる魂はいつも、いわゆる負のスパイラルの中にいて、霊魂が迷いの中でぐるぐる回っています。自分が嫌だ。嫌だから人のものを盗んで自分を作る、そんな汚いことをしている自分がいやだ。いやだから人のものを盗んで自分を作る。そんな汚いことをしている自分がいやだ…とね、自分を信じない馬鹿女(男もですが)は、常にこの回転地獄の中にいるのです。

その苦しさのあまり、人が憎くなり、人を馬鹿にする。それは絶対に愛ではありませんから、本当の自分がどんどん醜くなる。それがつらくて、また人のものを盗む。またそんな自分が嫌になる。

この永遠の回転地獄を抜けるためには、もう本当の自分に戻るしかありません。

自分というものを嫌がっているから自分は苦しいのだと、病理を確かにつかみ、そこから自分で出てこなくてはなりません。

本当の自分の実相をつかみ、本当の自分にもどり、本当の自分を愛していくことができれば、人はその回転地獄から救われ、なにごとかをなしていく美しい自分自身として、この世界に生まれなおすことができるのです。

それがわたしたちの人類の救済事業の大きなテーマです。

天使は人間を本当の自分自身に導こうとしている。

その天使を盗んで、自分をきれいにすることが、どんなに馬鹿なことか、少しはわかってください。





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