ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

のぶだうを

2016-11-01 04:29:05 | 







のぶだうを 食ひて悔いぬる 烏かな     夢詩香






*これも言葉遊びですね。「食ふ」と「悔ゆ」が似てるから使ってみたという。

現代語では似たような言葉でも、古語にすると違う言葉ってあるのが面白くて。

たとえば現代語では同じ「たえる」でも、「堪える」は「堪ふ」だけど、「絶える」は「絶ゆ」だとか、そういうのが面白い。「映える」は「映ゆ」で、「帰る」は「かへる」。「いる」は「入る」とか「射る」で、「ゐる」は「居る」。

「香り」は「かをり」だけど、「顔」は「かほ」。「舞い」は、「まひ」で、「参る」は「まゐる」。「武道」は「ぶだう」だけど、「不動」はなぜか「ふどう」。

なんでも「あいうえお」を「はひふへほ」にすればいいんじゃない。「赤い」は「赤き」のイ音便だから、「赤ひ」じゃなくて、「赤い」。だから「小さい」は「ちひさひ」じゃなくて、「ちひさい」なんてね、こんなのが面白い。

古語辞典を繰ると面白い世界が広がります。

のぶどうはきれいな実だけど、食べることはできません。烏っていうのはずるがしこい鳥だそうだけど、それが見かけに騙されて食べてしまって、痛い思いをして後で後悔した、なんて句ができました。

自分は頭がいいって過信してると、馬鹿な失敗をするって感じに読めますね。自分のことも考えたりして。

けっこうおもしろいと、自分では思う。







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