チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

210512裏 スロヴェニア不足切手20 vinar及び50 vinar

2010年10月24日 15時42分06秒 | 封書
210512裏 スロヴェニア不足切手20 vinar及び50 vinar

普通切手(裏側):
全国共通
Mi.150 25 para
合計 25 para

宛先: Vinkovci (クロアチア)

郵便料金
国内封書料金: 50 para
25 para不足
不足分の2倍の50 para = 2 Krunaを徴収
表側の上部に赤鉛筆で2 kの記載が有り、これは不足料金を意味していると推定される

普通切手の消印: 不足切手の下になっているため不明
裏側の差出人住所がVukovarとなっていため、クロアチアのVukovarの消印と推定

スロヴェニア不足切手
リュブリャナ版、数字の高さ9 mm
Mi.39I 20 vinar, 5枚
Mi.40I 50 vinar, 2枚
合計 2 Kruna = 50 para

不足切手の消印
VINKOVCI 12. MAJ. 921 N9
C欄はアラベスク、D欄は櫛型、E欄は櫛型にC
クロアチアVINKOVCI郵便局1921年5月12日、消印識別記号C
このVINKOVCI郵便局の消印は、D欄のハンガリー王の王権を象徴する「イシュトヴァーン・クラウン」と呼ばれる王冠が消印から削除され、櫛型に置換されています。
そして、ハンガリー式消印の年月日の表示順序は、左から右に「年・月・日」ですが、これはユーゴスラヴィア式の左から右に「日・月・年」に変更されています。

スロヴェニアのvinar, Krona単位の不足切手が、統一通貨para, Dinar単位の不足切手発行後の1921年5月に使用されているのは、かなり遅い使用例です。


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